私立ガンダム学園W







「おはよ、みんな」
「おはよう、アレルヤ」
「おはようアレルヤ」
「おはよう」
「そうえいば、さっきなんかグラハム先生の「あー!」って叫び声が聞こえたんだけど、なんだろう?あと、プスプスプスプスって何かがささる音も聞こえた」
刹那とニールとライルは顔が青くなっている。
メイド長、ほんとにグラハム先生のケツに薔薇さしたのか・・・・。
ケツに薔薇を・・・。
浣腸よりはましか?
いや、薔薇のほうが薔薇だけに変態か。どちらにしろ、リジェネ恐ろしい。

とうのリジェネはららら〜と歌声をあげて、ティエリアの髪をかわいく三つ編みにしていた。
「リジェネの髪も結ってあげる」
「ありがと♪」
二人で、かわいくレースのついた白のリボンでまとめる。
本当に、この二人は女の子みたいだ。性格は、リジェネは完全に男だし、ティエリアも男の子っぽいが。中性である二人は、けれど女性と男性として社会で性別を決められていた。
両親に引き取られた時、リジェネも当時は完全な中性で女性として育てられそうになったのだが、父の男の子が欲しいという一言で、リジェネは男の子になった。
男性に時折分化するリジェネは、100%中性とはいえない。その分ティエリアは人工生命、中性として成功した例だろう。どのみち卵子は母のものだし精子は父のものなので、実際に両親の血をひいている。母が子供を身篭れない体質なので、人工生命体として二人は生まれたが、紛れもなく血は繋がっている。

「1時間目・・・・げ、現代国語・・・・・グラハム先生の授業かよ」
チャイムが鳴る。
キーンコーンカーンコーン。
グラハム先生は、いつもならチャイムがなる前にやってきて、刹那にせまるのだが、今日はこない。
「どうしたのかな、グラハム先生?」
「さぁねぇ」
リジェネは小悪魔のように笑っていた。

ヨロヨロよ、グラハム先生が教室に現れた。
「アデュ〜〜〜」
グラハム先生は、ケツに薔薇を挿したまま現れた。
みな、シーンとなる。
「少年よ、この快楽を君にもあげたい。しょうおねええええんん!!!」
「グラハム先生。グラハム先生には、薔薇よりも菊が似合っていると思う」
死者に手向ける花、菊。
「そ、そうか!では早速、温室にいってくる」
グラハム先生は授業を放り出して去っていった。
「やべーよ。あれやべー」
ニールも、ライルも、アレルヤも流石のグラハム先生の格好に言葉が出ない。

一方、グラハム先生はビリー先生が丹精こめて育てている菊をつみとると、薔薇をひっこぬいて菊を刺した。
プスプスプス。
「あ〜〜〜〜!!!」
一人でもだえている。
もう、この教師は脳みそが崩壊しているのかもしれない。
菊をケツにさしたグラハム先生が教室に向かうが、誰もいない。
もう2時間目はとっくにはじまっていた。

「くんくん・・・・少年の匂いがこちらからする」
菊をケツにさしたまま、ぐらはむ先生は四つんばいになって刹那の匂いのあとをたどる。
「は!体育か!!」
体育といえば、きらめく褐色の肌。甘い蜜だ。
グラハム先生はよだれをたくさん垂れ流して、更衣室に向かった。

「むう・・・水着を忘れてしまった」
グラハム先生は、どうしたものかと首をひねると、美術質にしのびこんで、前だけのパンツの上から体全体にボディーペイントをする。
「ふっふっふ。完璧だあああああ!!!」


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