血と聖水外伝「蜜月〜フルムーン〜」3







18菌・・・最近おおいな18菌( ´Д`)
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先にティエリアが衣服を脱いで、洗濯機に洗濯物を放り込むと、フェンリルのシャンプとリンス、シャンプーハットをもって中に入る。
「ああ、いいきもちなのにゃん」
湯船に入る前に、フェンリルは全身をシャンプーで洗ってもらい、シャンプーハットをつけて頭も違うシャンプーで洗ってもらい、頭以外をそそいでもらって、バシャンと湯船の中にはいると猫かきをしている。
その間に、ティエリアは全身を洗って髪も洗い、湯船の中につかる。
「主、きもちいいのにゃー。にゃンにゃんにゃーごろごろにゃーにゃー。ある晴れた日の昼下がりー、フェンリルは買い物にでかけたのにゃー。100リラ拾ったのにゃ。フェンリルは正直者。交番に届けたのにゃー。交番のおまわりさんは僕に驚いて、そして僕の魅力にめろめろになって、僕を誘惑するのにゃー。あの交番の猫じゃらし最高なのにゃー。あーまた明日遊びにいくのにゃん」
ティエリアのフェンリルは、近所でも町でも評判の人気者。
かわいい子猫姿とその口調に、大人たちはメロメロになる。
フェンリルが最近遊びにいく交番も、お巡りさんがフェンリルにメロメロで、いつもおいしいお菓子を用意してくれる。交番のお巡りさんの仕事は疲れる。その疲れを、フェンリルは知らない間に癒していた。

この世界は、魔法と精霊と科学が融合した世界。
あなたの住む世界と基本は同じ。電気も上下水道もあり、ガスも通っている。
ただ違うのは、住む種族と国、そしてヴァンパイアという存在と、この世界には精霊がおり、精霊と契約することで召還し使役し、精霊魔法を使えること。
電話はあるが、テレビはない。ちなみに、電話は使用されるのは魔力のない民の間だけで、魔力をもつ民の間では不必要なものだ。使い魔が、遠く離れた場所にも情報を送ってくれるからだ。電話は雑音が多く、あまりこの世界では普及していない。
テレビは、情報を乱す、世論を乱す可能性があるので、発明されても国家の全てが禁止した。
いきすぎた科学の進歩もない。あなたの住む世界の19世紀に似ているだろうか、この世界は。
通行手段の基礎は馬車か鉄道である。もしくは、飛行船、船。精霊魔法を使って空を飛ぶのも重要な通行手段の一つである。

「あーいい湯だ」
ロックオンもお湯に使って、ティエリアと一緒に疲れを癒す。
バスルームはわりと広く、二人が浸かっても余裕がある。その間を、フェンリルがバシャバシャと猫かきをして泳ぐ。ボートのような小さな浮き輪の上に、ロックオンがフェンリルを乗せる。
フェンリルにとっては、お風呂は小さな海のようなものだ。
「にゃー。漂うのにゃ〜〜」
フェンリルは、風呂の中でシャンプーハットを自分で外すと、お湯でリンスを流してもらう。
「あー。唯一難点なのは、フェンリルの毛がぬけてはりつくんだよな・・・」
人間だって毛はぬける。精霊のフェンリルも、生きているのだから毛は抜けるものだ。

ロックオンは浄化の精霊を呼び出して、フェンリルの毛を綺麗にとりのぞいてもらった。
浄化の精霊は、人型をとらず、光の輪のような精霊だ。下級に位置しているので、名前もない。
フェンリルのように、精霊界で人型をとれる精霊は精霊種族として、人間界で人型をとって生きることを決めた精霊は精霊族、エメレンスとよばれ、エレメント王国に住んでいる。

パシャンと湯がはねる。
ティエリアが、わざとロックオンの顔に湯をかけると、フェンリルも真似をしてバシャバシャとロックオンに湯をかける。
「お風呂場ではいい子にしてなさい」
ロックオンは、ティエリアを自分の方に引き寄せて、舌がからむくらいの深いキスを3分ほど続ける。
「ふあ・・・」
舌をひきぬくと、湯のせいもあって上気した薔薇色の肌がどうにも艶っぽい。

ずくりと、体の奥が疼くのをロックオンは他人事のように感じていた。
フルムーンの夜は、ヴァンパイアの中に眠っている魔を呼び覚ます効果がある。それはティエリアも同じ。
「誘ってる?」
「誘ってなんか・・・ああ」
首筋に唇を這わす。そのまま、下へ下へ唇は移動し、鎖骨にキスマークを残してから、お湯の栓をぬいて肩まであった湯を少し流すと、ティエリアの胸を舐め上げ、先端を口に含んだ。
「んん・・・・お風呂じゃ、しないって、いったのに」
「そんなこといったっけ、俺?」
もう片方の胸の先端を摘み上げ、指の間に挟む。
「ああ・・・・だめ」
あいていた片方の手が、ティエリアの秘所をめざして、そして中に浸入する。
「どうしたのにゃん、主?」
「なんでもな・・・・あああっ!!」
秘所に指をかきいれられ、その指はばらばらに、内部を苛めるように動く。
「主、声が、なんか変にゃよ?」
フェンリルは、猫かきをやめて、湯の外に出た。プルプルと全身を振るわせて、雫を弾く。

「あーーー!!」
同時だった。
猛り狂った熱が、湯の中でティエリアの秘所を貫く。
苦しい体勢の中、ロックオンに必死でしがみつく。
ちゃぷちゃぷと、湯が遊んでいる。
ロックオンは、そのまま奥へ奥へとティエリアの内部に侵入する。
「んん・・・お湯が・・・お湯が、入ってきちゃ・・・・ああーーー!!」
秘所を、ロックオンと同時にお湯にも犯される。
体温以上に高いお湯が、ティエリアの内部を犯す。



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