血と聖水フロスト「フロストの呪い」







「おら、腹踊りだー!」
リエットも加わって・・・女性なのに下着姿になって腹に奇妙な絵を・・・いや、これは金玉とチンコだ。金玉とチンコを腹にかいて二人で踊る。
これがかの名高き名将獅子姫だとは、帝国生まれのエターナルでも思うまい。
「└(゚∀゚└)ハッスル!ハッスル!!(┘゚∀゚)┘ ハッスル!ハッスル!! 」
「右に(_´Д`) アイーン 左に(´Д`_) アイーン 」
「うるぁー!」
リエットは、ウエマのトランクスを脱がせた。
「きゃあああああああ!!」
ウエマが叫んで泣いて真っ赤になって逃げていく。
「ち。情けねーやろうだな。フルチンになったくらいで泣きやがって」
リエット・ルシエルド。れっきとした女性。でも、もう女を完全に捨てていた。
「リエット!いいから服着て服!女性がそんなはしたない格好で」
ティエリアがリエットの脱いだ聖衣を手におろおろしている。
「アクラもなんとかいって!・・・あれ?アクラ?」
きづくと、アクラシエルは消えていた。
無の精霊アクラシルは元神だけあって気まぐれなので、何処かにいったか自分のホームに戻ったのだとばかり思い、ティエリアは気に留めなかった。

やがてロックオンが戻ってくる。
アフロから髪を魔法で戻して、ボロボロになった衣服を着替える。
「うーん、やっぱ俺はこの髪型でないと。かっこいいぜ、俺」
「俺がもっとかっこよくしてやるよ」
キュポンと、マジックをとりだして、リエットはロックオンの頭にチンコとウンコをかいた。
「あああああ!!俺の比類なき美貌があああああ!!」
「ぎゃははははは!!お似合いだぜネイ!うるああああああああ」
「きゃああああああ!!」
ロックオンは、リエットによって衣服をビリビリに破かれていく。
「犯されるー」
「脱げ脱げーー!!」
「助けてーー」
ティエリアは酸欠になって床を叩いて笑っていた。
「あーおかしー」

足に、何かがぶつかって、ティエリアはそれを拾いあげる。
「アクラにあげた・・・髪飾り?」
フロストの魔法がかかった蒼い宝石が消えていた。
「アクラシエル!我が召還に答えよ!!」
何か不安になったティエリアは、アクラシエルを契約精霊として召還するが、召還に応じない。
「あれ・・・・どうして」
「どうしたんた、ティエリア?」
「アクラが、召還に応じないんだ」
「トイレでうんこでもしてるんじゃね?」
リエットが、聖衣を着直して、ティエリアが持っている髪飾りをみる。
「おい、これどこで手に入れた!!」
「え」
「フロストの魔石の名残があるな。ティエリア、何処で?」
ロックオンにまで問われて、何処であったかを思い出す。
「協会で知り合った神父から。神の祝福を受けた魔石の髪飾りだって。綺麗な青が・・・アクラの瞳に似てたから、あげたんだけど」
「その神父、名前は?」
「知らない・・・・」
「フロストの魔石は、古代魔法科学文明の遺物だ。相手を、氷結地獄へ誘う呪いがかけられている。本来最初にもらった者に呪いは有効となる。誰に預けても。くそ、はめられたな。その神父、多分アサシンだ」
「そ・・・んな」
「アクラは召還に答えなかった。ティエリア、お前の代わりに、分かっていてフロストの呪いを・・・・受けたんだろうよ。お前を使徒にしたのはアクラだからな。許されても、自分のしたことの大きさを分かっているだろう、神だけに。元神であれば呪いを自分に移しかえることなんて簡単だ。呪いが発動するまで、フロストの魔石はただの蒼いフロスト、氷の魔法を備えた魔石にしか見えない」
リエットの言葉に、ティエリアは叫んだ。
「アクラ!!!」


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