18R ****************** 「んっ」 少しだけ膨らんだようにも見える胸を、昔のように何度もなで上げる。 先端を口に含んで、舌でしごくと次第に固くなっていく。 「ふ・・・・」 もう片方は指で弾くように何度もいじる。 「ニール、ニール」 求められるままに、舌を絡ませて何度も深いキスを繰り返す。 舌をすいあげられて、ティエリアは震えた。 口内を、指で犯す。 「んんん」 くちゅりと、ニールの指に舌を絡ませてみる。 ニールの口付けはだんだんと下に降りてくる。 後ろむきにされて、背骨ごしにラインをたどられた。 背骨を綺麗なカーブを描いて唇を這わす。 「んんあ」 クチュっと、また水音が鳴る。 ニールの指で思う様口腔を弄ばれたあとは、その指はゆっくりと秘所に沈んだ。 「ん!」 もう慣れてしまったはずなのに、なぜだろう。 ニールにされると、酷くかんじる。 娼妓は男をいかせる商売。娼妓が感じてはいけない。 でも、感じる。 ニールだから、だろうか。 今までこんなこと、そうそうなかったのに。 「はぁ!!」 秘所に舌が浸入してきた。内部を抉る熱い熱に、甘い吐息が零れる。 指も奥深くまで入ってくる。 「んん・・・あ、あ」 ピチャリピチャリと、舐められているだと分かる音に羞恥心が煽られる。 「あ、もう・・・・」 「先にいかせる」 「ああああ!!」 真っ白になる世界。 びくんと体が痙攣して、背が弓なりにしなり、足がシーツの波を泳ぐ。 布団を蹴り上げて、そしてその足首をニールが捕らえ、キスをした。 「き・・・て、ニール。奥まで、ずっと奥まで・・・・感じさせて、あなたの熱を」 遊女として覚えた、相手を煽る言葉。でも、ニールになら自然に出せる。商売じみた言葉じゃない。本当の心からの言葉。 ビクン! ティエリアの体が固くなった次の瞬間、ティエリアは望んでいた熱に奥まで引き裂かれた。 「あーーー!!」 ズクリと、奥まで突き入れられ、そのまま何度もガクガクと激しく揺さぶられる。 「大丈夫、か?」 「大丈夫、もっと激しくても、大丈夫・・・」 「しっかり掴まってろ」 「はい・・・」 ニールの首にしがみついた。 絹の布団に、ティエリアの紫紺の髪が広がっていく。まるでラベンダー畑のようだ。 「ああう、あう!」 激しく何度も抉られる。肉を犯されて、内部からじんわりと熱が広がっていく。 「あ、もう一度・・・」 「たいしたもんだ・・・・流石は吉原一だな」 きつく締め付けてくる内部は、どんな女よりもきつい。 中性の秘所は、そうできている。 「はっ!」 激しく挿入を何度も繰り返される。 でも、ティエリアは意識を失うことはなかった。 「んっ」 「く・・・・」 ニールの腰に足を絡めて、最後まで搾取するように、締め付け、二人して果てた。 「愛して・・・ます、ニール」 「でも、お前にはライルが」 「今は、言わないで・・・お願い・・・」 涙を浮かべるティエリアの涙を吸い取って、ニールはまた二人で絡み合った。 幸せだと思った。 愛されている。愛している相手に体を開くのは、普通なのだ。どんなに汚れていようと、ニールなら受け入れてくれる。 ライルは、ライルはどうなんだろうか? 眠りについてしまったティエリアの髪をひとふさ手に取り、ニールは口付ける。 「さようなら、ティエリア」 その日を境に、ニールは行方不明になった。 どんなにティエリアが探しても、その行方はようとして知れなかった。 NEXT |