18R ***************************************** 「ああああ!!!」 指とは比べ物にならない硬く熱いものが、ティエリアの中心を貫いていた。 なんとか逃れようにも、頭の上で手を戒められていてどうにもならない。 「ううあ!!」 ズクリと、奥まで入り込んでくる熱い熱を無意識に締め付けて、ティエリアはシーツに涙を零す。 クチュリ。 結合部から響く水音が信じられない。 「うう、ううん」 ガクガクと激しく揺さぶられる。 最初は体を労わるように優しく、次に壊れそうなくらいに激しく。 何度も奥まで貫かれ、そのたびにティエリアの髪がシーツを泳いでいく。 「ああ!!!」 うつぶせだった体を仰向けにされて、ズルリと中からロックオンが出て行く感触に身震いした。 「あ・・・・」 ロックオンは、ティエリアの手の戒めを解いてやった。 ティエリアは、必死でロックオンの首に手を回してくる。 「ううん!!」 ズクリと、また奥まで貫かれたかと思うと、すぐに去っていく。 「ンあ・・・・あ・・・・・ああう」 かりっと、ティエリアは自分の親指の爪を噛んだ。 こんな。 こんなことに、なるなんて。 「どうしてほしい?いってみろよ」 「そんな・・・むり・・・・あう!」 スプリと、熱でまた犯された。でも、またすぐに出て行く。 「あ・・・・」 ブルリと全身を震わせて、ティエリアは涙を零す。その涙をロックオンは吸い上げる。 「あ・・・・ぬか、ないで。抜かないで・・・・」 「いい子だ」 「うあああ!!」 激しく突きいれられ、そのまま挿入を繰り返されて、何度も何度も揺さぶられる。 中でロックオンがはじけたと分かった後も、まだ揺さぶられ続けて、ティエリアは金色の瞳でロックオンの瞳を見つめた。実際には見えないけれど、第五感が発達しており、魔法を通して緑の色をしているのだと分かる。 「は・・・・ロックオン・・・・」 「ティエリア・・・」 舌を絡めあうキスを繰り返しながら、ティエリアはガクガクと足を振るわせた。 「ああ、だめぇ!!」 ビクン! 弓なりに背がのけぞり、今までよりも一番のオーガズムの波に襲われる。 男ではないティエリアは、精を放って終わり、という簡単なわけにはいかない。女のようにイッて終わり、ともまた違う中途半端な存在。 気を放ちたいのに、それをどうすればできるのか分からない。 「あ、あ・・・・」 「いっちまえよ」 「どう、やって・・・・・」 「俺の名前呼んででればいい。自然と体がなれてくるさ」 「あ、あ、ロックオン、ロックオン!ああああ!!」 足を肩に抱えられ、また奥に入って抉ってくるロックオンの背中に爪をたてる。 ざわざわざわ。 まただ。 またきた。 大きな波に攫われるような感触。 「ああ、ロックオン!!」 「ティエリア・・・すげ・・・いい」 「うあーー!!」 ビクンビクンと震える全身。そのまま、ティエリアはじめて気を放った。 達するという行為に、始めてなったのだ。 ひくつくティエリアの内部から引き抜くと、ティエリアは涙をいっぱい零していた。 「どうした?」 「こんな・・・・僕は、神の巫女である資格を失ってしまった・・・・」 「いいだろ、そんなもん。神なんていないんだ。お前の側には」 「そんなこと・・・・」 そんなこと。 そんなこと、昔から知っていた。 神様はいない。 この世界の何処にも。 神話はあるけれど、誰も神の姿など見た者はいないのだ。 NEXT |