ロストエデン「愛を求める」







18禁・注意
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「僕を、抱いてください」

ライルは、その言葉を、ゆっくりと聞いていた。
「何いってんだ」
「僕を、抱いてください」
ティエリアは繰り返した。
ポレロが、パサリと床に落ちる。
「ティエ」
ライルの唇を、ティエリアは自分から唇を重ねることで、言葉を途切れさせる。
開けられたティエリアの口に、ライルが舌を這わす。
「後悔しても、知らないぞ」
大人の瞳で、射抜かれる。
「後悔は、しません。あなたを愛してみたい」
順番が間違っているが、ライルも大人だ。
自分が愛した相手が、自分を受け入れてくれるというのなら、拒みはしない。
「愛している、ティエリア」
「ライル」

二つの影は、もつあれうようにベッドに倒れこんだ。
お互いに服を脱がせあい、ライルはティエリアのベストを脱がす。
女性化してしまった証の、小さな胸が露になる。
明かりを消した。
薄暗い闇の中、ティエリアの瞳が金色に爛々と光っていた。
「ふ・・・」
唇を重ね、ティエリアの口内を舌で蹂躙する。
逃げようとする舌と舌を重ねあい、そのまま何度も口付ける。

ティエリアの頬にできた傷にキスをする。
ティエリアはまた泣いていた。
「後悔しても、しらないからな」
ライルは、服を完全に脱いだ。
二つの裸体が、ベッドの上で絡みあう。

ティエリアの耳を噛む。
「ん」
耳に舌を這わすと、ティエリアが震えた。
そのまま、首筋をきつく吸って、鎖骨の位置もきつく吸う。
裸の肩に手を這わす。そして、そこもきつく吸った。
自分のものであるという証を、ティエリアの体に刻んでいく。
平らではない、小さな胸を、ライルがゆっくりと揉んだ。
「ああ・・・」
静かに、ティエリアが息を乱す。
胸の先端をきつく吸われ、摘まれる。
ティエリアの足が、シーツを泳ぐ。
そのまま、また唇を重ねる。

ライルの手が、背中を撫でる。ティエリアの肩甲骨に口付け、背骨のラインに従って唇を這わす。
露になったうなじに、ライルがくちづけると、そこに金色に光るNO8という紋章を見つけた。
ライルは、問わない。

シリアルNO8。
それは、ティエリアの個体番号。

金色に光るNO8という紋章にキスをした後、ライルは茂みさえないティエリアの下肢に手を伸ばす。
閉じられていた足を、膝で割る。
そのまま太ももをなで上げ、口付け、舌を這わす。
全体のラインを確かめるように、ゆっくりと、ゆっくりと。
金色の瞳と、エメラルドの瞳が交差した。

秘所に指を入れられ、ティエリアは息を呑んだ。
「固くなるな」
内部をほぐすように、二本の指を蠢かせる。
「あああっ」
ティエリアの瞳から、涙が零れた。
そのまま、指を増やして、ティエリアの内側を探る。
敏感であろう場所を指で攻めると、ティエリアの白く細い肢体がのぞけった。
「あっあ」
そのまま、指で追い詰める。
逃げるティエリアの体をシーツに縫いとめる。
「いあっ」
ティエリアの脳が白くスパークした。
カクンと、力がぬけた四肢。ティエリアは、舌を出してライルと舌を絡ませた。
飲み込みきれなかった唾液が、顎を伝う。
それを、ライルが舐め取る。

「どうする?ここでやめとくか?」
「最後まで・・・・」
ティエリアは、金色の瞳を伏せた。
涙は、溢れ続けている。
ライルは、指をぬいて、ティエリアの白い太ももを掴んだ。
「きついだろうけど、我慢してくれ」
そのまま、ライルはティエリアを引き裂いた。
指よりも重量のある熱が、ティエリアの中に埋め込まれる。
「あああああ」
一旦全部埋め込んだかと思うと、入り口まで引いて、最奥まで突き上げた。
「いやあああ」
結合部から、グチャグチャという厭らしい音がした。
ライルは、ティエリアを気遣いながらも、律動を開始する。
「あ、あ、あああ、溶ける」
うわごとのように喘ぐティエリア。
「んーー!」
敏感な場所を突き上げられ、ティエリアが体をつっぱねる。
その手をシーツに縫いとめ、また最奥まで突き上げる。
何度も、何度も。
ライルはティエリアを貪り食う。
「あ、あ、熱い、溶ける、溶ける」
逃げるようにずりあがる体を制し、入り口まで一旦引くと、また突き上げる。
「んん、いあああああ!」
激しい動きにあわせて、ティエリアの体が揺れる。
ライルが、熱を抜こうとする。
ティエリアが、それを制した。
「だめだ、もういっちまう」
「果てるなら、僕の中で」
強烈な殺し文句だった。
「っ、ほんとに知らないからな」
そのまま、ライルはティエリアの体の奥に、熱い熱を解き放つ。
その感覚を味わいながらも、ライルの行動はまた止まらない。
「んあ、あ、あ」
「まだ、気を失うなよ」
ティエリアが、ライルの背に爪をたてる。
また、責められる。
一度引き抜かれ、うつぶせにされると、バックから挿入された。
「はうあ」
より深くなる結合。
そのまま、ライルはティエリアを貪り食った。
ティエリアは、ただライルに身を任せ、シーツを握り締め、泣いていた。

心が、満たされない。
こんなにも愛されいるのに、何故。

再び、ライルがティエリアの中で果てた。
そのまま、二人はずるずると泥濘のような眠りを貪った。



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