残酷なマリア「愛は真実だから」







R18
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用意されていたホテルはありふれたものだった。
でも、ロックオンはスィートルームを用意してくれた。お金だって高いだろうに、その気配りだけでも心があったかくなるのを感じる。

「シャンパンあける。飲む?」
「はい」
未成年だけど、たまにはいいだろう。
恋人二人で飲むアルコール。グラスの注がれた液体を迷わずに飲み干すと、頬が熱くなるのを感じた。
そういえば、ティエリアはアルコールを飲んだことがない。
ロックオンは立て続けにグラスを呷って、それからティエリアを抱き上げると、クィーンサイズのベッドに横たえた。
「シャワー先に浴びてるな?」
「はい・・・」
心臓がバクバクいって、今にも破裂しそうだ。

それから、バスルームから出てきたロックオンと入れ違いにシャワーを浴びる。
愛する彼のためなら、なんでも差し出せる。
そんな気がした。

クィーンサイズのベッドにロックオンは座っていた。そこまでくると、すぐに手を捕まえられてベッドに押し倒された。
「ん・・・・」
舌が絡むキスを繰り返す。
それくらいはしたことがあったけど、これからは未知の領域だ。怖いと、不思議と感じなかった。
「あなたの体温が、好きです」
「俺も」
着ていたガウンを脱がされる。

ティエリアは中性体のため、女性に似た体をしているが、その体に女性器はない。無論男性器も。
ただ、女性がもつべき器官に似たものを持っている。それがなんのためにあるのか、最初は分からなかった。胸も平らだし、こんな器官いらないんじゃないかと思った。
でも、その器官は中性を定義づけるために存在するらしい。
中性が、女性化もしくは男性化するためにあると、聞かされたことがある。
ようは、誰かと肉体関係を結ぶために用意された偽りのもの。相手が女性であるとその器官は急速に消え去り、男性化が進むという。相手が男性であると、その器官はそのままで、女性化が進む。
どのみち、女性器も男性器も所持していないのだから、肉体の筋肉やホルモンもバランスが変わるだけで、中性から脱せるわけではない。
でも、それでもいいと思った。

女性になれなくてもいい。男性になれなくてもいい。中性というあやふやな、通常ではありえない、そう、人間ではありえない性別を持たぬ体のままでも。
だって、愛し合うことはできるのだから。
「ふ・・・」
長いキスを繰り返し、ロックオンの唇が平らな胸を愛撫する。
「ん」
胸の先端を舐められ、そのまま片方をつままれると、電撃が走ったような感覚がした。明らかに脳内で女性ホルモンが分泌されはじめている。
相手を受け入れるための、準備が整っているのだ。
そのまま鎖骨に痕をつけられ、愛撫は下へ下へと降りてくる。
「んっ」
ティエリアは、ロックオンの髪を掴んで喘いだ。
「あうっ」
茂みさえない下肢にあるその器官に、舌を入れられたのだ。
「ううう、あ、あ」
グリグリと内部を捻るように動く舌に翻弄される。
そのまま頭が真っ白になって、ティエリアは足を痙攣させてシーツを蹴った。
「んあーーー!!」
「愛液が溢れてきてる・・・・気持ちいい?」
「あうう・・・・あっ」
今度は、ロックオンは指を一本二本とその場所に沈め、ばらばらに動かして、ティエリアが感じた場所だけを必要に攻め立てた。
「あああ、あああ!!!」
もう、声は喘ぎ声しかでない。艶のある高い声。

ズルリと引きぬかれていく指。
そのまま、ロックオンはティエリアの前髪を掻き分けて、額と額をコツンと合わせた。
「平気?無理そうなら、ここで止めよう」
「いや・・・・あなたを感じたい。一つになりたい」
それが、人間の愛の証なのだと知ったのはいつだろう。男女で普通に営まれるもの。中性のティエリアには不似合いなものかもしれないけれど。
「力、抜いてて」
「んっ」
ゆっくりと、ロックオンの熱が体内に侵入してくる。
必要ないだろうに、ティエリアの秘所は処女膜まであった。
「いあ、いたっ、ああああ!!」
ぶちぶちと、処女膜を貫いていく音が聞こえる。秘所からは処女を失った証の血が流れる。
「ごめん・・・・はじめてなのに・・・・」
「いいんです。大丈夫。あなたの好きなようにしてください。動いて構いません」
「ごめんな。俺も、欲望にぎらついてる。加減できそうにねぇ」
「きて。あなたの全てが欲しい」
淫らに、自ら足を開いてロックオンの腰に足を絡めるティエリア。

ズッ、ズッ、ズッと、動く音が聞こえる。
それと一緒にグチャグチャと体液が混ざり合う音も聞こえる。耳聞こえる恥ずかしい音。
でも、平気。
ロックオンだから。
「あ、あ、うあああ!!」
一度奥まで突き入れられて、また入り口までひいて、また挿入される。
ティエリアの奥は柔らかくて暖かくて、そしてきつく締め付けてくる。
「んく・・・・あ、あ、大好き!」
「俺も、愛してる」
ティエリアの両足を肩に抱えて、初めてのティエリアを陵辱し、犯していく。
「うあ、く、んんん、あーー!!」
頭がおかしくなりそうだ。オーガズムに支配される。
「く・・・・いって・・・中で・・・・あなたのものが、欲しい」
「俺も限界・・・・ティエリアも感じて?」
入り口までひくと、ティエリアが感じる場所を貫き、手で未熟な陰核をつぶす。
「やーーー!!」
ひくんとティエリアの全身が痙攣する。シーツを掴む手を背中に回させると、ティエリアは爪を立ててきた。
「っつ・・・・・お前の中で、果てるよ」
「きて・・・・奥まで・・・いっぱいにして、何も考えられないくらい満たして!」
ロックオンは、ティエリアの奥で果てた。
ティエリアは、その熱を味わう。
そして、二人は何度もキスを繰り返した。

内部から引き抜かれると、ロックオンの精液とティエリアの愛液と血液がまぜこぜになった液体がティエリアの秘所からあふれ出す。
「一緒にお風呂はいろ。中のもの、かきださないと」
「うん・・・・」
ロックオンに抱きかかえられて、ティエリアはバスルームに向かった。



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