私立ガンダム学園外伝「我輩はチョコである」B







さて、こうして1時間目の休憩時間が過ぎ去り、何事もなく2時間目の授業がやってきた。
3時間目。
グラハム教諭担当の現代国語だ。
チャイムがなってみんな着席するが、グラハム先生はやってこない。
フェルトが立ち上がり、黒板に自習という文字を大きく書いたときだった。

ガラリ。

みんないっせいに、そっちの方向を見て、そして安堵のため息を零す。
「なんだ、びっくりした。マリナ先生か」
「グラハム先生が復活したのかと思った」
「えーと、グラハム先生は何故か気絶してプールに浮かんでいるのが見つかったため、3時間目と4時間目を入れ替えます。さぁ、みんな教科書だして〜」
マリナ先生の屈託のないにこやかなかわいい微笑みに、みんなつられてほっとした顔になるけど、その言葉を脳裏で反芻してから青ざめた。

「おい、グラハム先生4時間目くるってよ。どうする刹那?」
ニールが刹那のほうを見ると、刹那の目は座っていた。
「ちょ、刹那?おーい、せっちゃーん」
「せっちゃーん、戻ってこ〜い」
ライルが刹那の耳元で叫ぶが、刹那は自分の世界に入っている。
「やばいぞ刹那。カメハメ派が・・・って小声で呟いてる」
ティエリアとリジェネが、刹那の顔をのぞきこむが、刹那は微動だにしない。
アレルヤが立ち上がった。
「保健室につれていこう!」
すると、刹那は大きくため息を零して首を横に振った。
「マリナ先生の授業は絶対うける。何がなんでも受ける」
実はフェルトと同じくらいに担任のマリナ先生がすきな刹那。無論みんな知ってる。
「次は・・・10倍界王拳でしとめてやる・・・・グラハムめ・・・・フフフ」

「なんかせっちゃん、だんだん危ない人になってきたな」
「せっちゃん、不憫だなぁ」
「せっちゃんて呼ぶな!!」
顔を紅くして、刹那がニールとライルをどついた。
せっちゃんていうのは、フェルトがたまに刹那を呼ぶ時のあだ名だ。フェルトとはご近所で幼馴染だったので、せっちゃん、フェルちゃんと呼び合って昔は仲良く遊んでいたらしい。

「はーい、せっちゃん、私の授業もちゃんと聞いてね」
マリナ先生にまでせっちゃんと呼ばれて、刹那は真っ赤になって縮こまった。
けっこう恥ずかしがりやなのかもしれない。いつもはクールだけど。

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「アディオース愛しい子羊たち!!」


3時間目の授業が終わり、銃を出していつでも撃つ準備をしていた刹那。
入ってきたグラハム先生は、全身白タイツで、顔にストッキングを被りそれを頭の上のほうに固定してすごい顔をしていた。
「ぶっ・・・・・」
刹那は予定外のグラハムの格好に吹き出した。
「ぎゃははは、なんだあれ!」
「ぎゃははは」
ニールとライルはおかまいなしに笑い転げている。
「ティエリア・・・僕もうだめ・・・呼吸が・・・ひはっ、ひははは!!」
「リジェネ・・・僕も・・・あひゃひゃひゃ」
アレルヤだけは、先生に失礼だと思って呼吸を止めて笑うのを我慢していた。
だが教室中大爆笑の渦だ。
「さて、今日は真面目に授業を・・・・まずは刹那君」
笑っていた刹那は、名前を呼ばれて立ち上がる。すでに銃を構えていた。

「先生は・・・・先生は・・・・短小早漏っぽいけど皮はかぶってないよ!チンカスなんてないからほんとに!」

泣きながら、グラハム先生は訴えた。
なので、刹那は指をグラハムにつきつけた。
「チンカスグラハム先生」
「NOOOO、違うってば!!ほら、ほらああああ!!」
タイツの股間部分はもっこりしていた。
刹那に背を向けるよ、よいしょよいしょと一物をとりだして、それをみんなにみせる。
「生徒の諸君、チンカスなど私にないと証明してくれ・・・・・なーんて。実はチョコでここコーティングしてきた。さぁ、愛のスペシャルグラハムを食したまえ少年!!新鮮なうちに!!」
局部を露出するグラハム先生に、刹那は名前を呼んだ。

「エドワード!」


それは、リジェネとティエリアの住む豪邸で買われている普段は温厚だが侵入者には獰猛なドーベルマン。侵入者に噛み付いたら離さないと有名な、ガード犬だ。
あらかじめ一緒に連れてきておいたのだ、密かに。
「へ?エド・・・・もぎゃあああ!!」
「ばうわう!!!」
エドワード君は。

やってしまいました。
噛み千切ったのです。

グラハムスペシャルを。
のたうちまわるグラハム先生。

「よくやった、エドワード!」
「わん!」

ボトッとおちた一物を、刹那は汚そうにモップではいて、そのままちりとりでとってゴミ箱にいれて、ダッシュで焼却炉にもっていった。

「ゴミお願いします。燃やしてください、今すぐに!!!」<
こうして、グラハム先生はグラハムではなくグラハム子になりました・・・。

すぐに救急車で運ばれて去っていくグラハム先生は、繋げるにも焼却炉で焼いてしまったため、刹那の勝利のガッツポーズに見送られて去っていきましたとさ。



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