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18禁注意
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「刹那・・・・愛している」
「俺も愛している」
獣のように飢えた心が満たされていく。
どうしてだろうか。
魂同士で、深く結びついているのに、時折互いを貪り食うように、刹那とティエリアは体を繋げる。
「あああ・・・・」
喘ぎ声が、桜色の唇から漏れる。
シーツを蹴る、細い足。シーツを握り締める、白い手。
天使は、溶けていく。
貪りくう相手は、人間だ。
翼は溶けて溶けて・・・・跡形もなくなったわけではない。
金色に輝くティエリアの肩甲骨に現れた、翼の紋章に刹那が口付ける。
翼は、きっとこの彫り込まれた翼の刻印の中に永久的にしまわれているのだ。
「ああ・・・・溶ける・・・・」
熱にうなされて、金色の瞳に生理的な涙が浮かぶ。
涙を零しながら、ティエリアは思う。
ロックオン以外に体を許す自分は、きっと堕天使だ。
その美貌と体で、相手の人間をどこまで果てしなく堕としていく。
「愛している」
うなじのシリアルNOに口付けられ、深く深くキスをかわす。
絡まりあった舌は、相手の口腔を乱し、唾液の糸をひいて戻っていく。
「ん・・・・く・・・・」
刹那が熱い熱をぶつけてくる。
最奥を突かれて、反動でティエリアの体がずりあがる。
それを、制するように引き戻す。
「く・・・あああ」
シーツを掴んでいた手は、刹那の背に回され、逞しい背中に引っ掻き傷を残す。
体の奥で、熱が弾けた。
じんわりと、広がっていく感覚に、ティエリアは涙を流す。
「刹、那・・・・・・」
全てを奪うように、自分から刹那に口付ける。
「愛して・・・いる」
体で息をする刹那は、ともすれば暴走しそうな自分をなんとかコントロールしている。ティエリアが覚えこんだ快感を感じるように、自分のことは二の次で体を繋げた。
本当は、貪り食いたい。もっと荒々しく、犯したい。
だけど、踏みとどまる。
愛しているから。
ティエリアを傷つけるような好意を、刹那は決してしない。
「あ・・・・」
「くそ・・・」
ひきぬかれていく熱と一緒に、バージンを失ったように血が出た。
「ティエリア、血が・・・」
「構わない・・・・・もう一度、キスして?」
無性の体は、体を繋げることはできても、決してそんな行為に向いているとはいえない。
深いキスを受けながら、ティエリアは涙を零す。
「シャワーを借りるぞ」
「ああ」
ティエリアは刹那の部屋のシャワーを借りて、行為の名残を洗い流す。
刹那はもうシャワーを浴びてしまった。
体液で汚れたシーツをはりかえる刹那。そのまま、シャワーから全裸であがってきたティエリアに、刹那が頬を染めてあさっての方向を見た。
「すまないが、服を着てくれるか」
「さっきまでお互い裸であったのに、おかしなことを言うな、君は。僕の裸など見飽きただろうに」
「いや・・・・なんというのか、目の毒だ」
シャワーからあがったティエリアは、また違う色気を伴っている。
脱いでしまった下着を身につけ、皺になった制服を着ずに、刹那の私服を着る。
「ぶかぶかだな」
「ティエリアは、細いからな」
「正直、悔しい」
「ティエリアは今のままのほうがいい」
「・・・・・・・・ふ」
舌を絡み合わす深いキスをする。
「すまないが・・・しなければならないことがある。今日は、部屋に戻る」
「そうか。送らなくても平気か?」
「平気だ。トレミーの中で、誰かが襲ってくるわけなどない」
「それはそうだが・・・・体、辛くないか?」
「平気だといいたいところだが・・・何故、出血するのか、僕にも分からない」
「そういうために、あるのではないからだろう」
「だけど、まるで女のようだとは思わないか・・・・ほら、思い出すだけで濡れている」
刹那の手を、パジャマのズボンにいれ、秘所にはわす。
今日のティエリアは、とても大胆だ。
そこは、確かにかすかだが、濡れていた。
「襲われたいのか?」
「簡便してくれ。今日は、もう疲れた」
刹那の手が、少しだけ秘所を愛撫するように動いた。
「んあ・・・・」
「感じる?」
耳を甘く齧られる。
「言うな・・・・」
頬を染めるのは、今度はティエリアの番だった。
そのまま、お互いに離れ、別れる。
「愛している、ティエリア」
「愛している、刹那」
言葉と、別れの触れるだけのキスをする。
そのまま、ティエリアは自室に戻るためにトレミーの廊下に出た。
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