ガンダムマイスターたちの集合会で、ティエリアとリジェネがもちだしてきた空想ゲーム装置に、2期のメンバーで挑むことになった。 ニールとリジェネは、留守番。のはずだった。 いざ、ゲームをはじめる。軽量化されたゲーム装置は額と目の部分が覆われる程度で、バーチャル装置のように人間が中に入らないといけないということはない。 集合場所になった、ホテルの一室で、刹那、ライル、ティエリア、アレルヤはゲーム装置をつける。 ちなみに、皆の伴侶は今日は家にいる。今日は、ガンダムマイスターたちだけの集合会で、いつものCB集合会とは違う。 昔聞いたことのあるテロップと共に、目の前にタイトルが浮かぶ。「OOドラクエ」だった。 セットされたゲームが、ドラクエだったのだ。 すでに、なんかうさんくさい。空想ゲームなのに、既存のゲームをセットするとことか。 2期のガンダムマイスターたちは、椅子に座ったり、ベッドに寝転んだりしてゲーム装置をつけたまま寛いでいる。このゲーム装置の特徴は、いついかなる時でも装置をとりつけさえすれば、仮想のゲームができるというものだった。ティエリアとリジェネの共同開発品だ。 とりあえず、ゲーム内容については、セットされたゲームをベースにできるようにしてみた。ものすごい適当であった。ゲームシステムより、装置の開発に手をいれていたからだ。 ここは冒険者たちが集うルイーダの酒場。 そこで、もういい加減な展開ですでにパーティが結成されていた。 キャラは「刹那」「ティエリア」「アレルヤ」「ライル」「ニール」「リジェネ」 「ちょっといいか?なんで兄さんにリジェネまでいるんだ。2期メンバーPTじゃなかったのか?」 ライルが、普通ならば4人PTであるはずのPTが6人になっているのに早速異論をあげる。 「何をいうか。君がいるくらいなら、ニールがいても当然だろう」 ティエリアの答えは、けっこう酷い。 「僕は、ティエリアと一緒にこの空想ゲーム開発に携わったから。無論出るしかないでしょ。ティエリアのいるところに僕あり、だよ」 リジェネが笑う。 「ちなみに、普通は4人PTで戦闘だけど、システムを勝手にいじって6人PTにした」 リジェネは、自分が馬車の中で座っているのがいやだったのだ。 そりゃ、馬車の中で座ったり寝てるだけでLVがあがるのは楽だが、ティエリアといろいろ遊べないではないか。 「とりあえず、質問いいかな?」 「どうした、アレルヤ」 「なんで、みんなの職業が「勇者」になってるのかな?」 最もな質問であった。 通常、勇者は一人だ。なのに、PT全員の職業が「勇者」になっていた。 「このほうが、てっとりばやく魔王を倒せるからだ」 ティエリアの答えに、アレルヤが首を振る。 「それだと、みんな強すぎてあっという間にゲームクリアだよ。もう少し、元のゲームに忠実にして、せっかくだからこの空想ゲームを楽しんだほうがいいんじゃないかな。せっかく集まったんだし」 「それもそうだな」 アレルヤの意見に、珍しく同意した刹那の言葉に従って、とりあえず職業がリセットされる。 刹那LV10・・・ガンダムマニア アレルヤLV4・・・・引き篭もりオタク ティエリアLV8・・・・家事見習い ニールLV7・・・・無職 ライルLV9・・・・人間失格ニート リジェネLV90・・・・神 「あのさ。いろいろつっこみたいたいとこ満載なんだけど、なんでリジェネはLV90なんだ!?職業「神」ってなんだよそれ!俺の職業「人間失格ニート」ってなんだよ!?ただのニートよりひでぇ!」 「僕も、引き篭もりオタクなんて酷いよ!」 「俺は・・・ガンダムマニア。あながち、間違ってはいない。今も、花の栽培の仕事をしながら新しいガンダム開発に携わっている」 一人、満足げな刹那。 「俺はまぁ・・・・無職かぁ。最初の職業なしは、確かに無職だな」 納得するニール。 「僕は家事見習いだ」 ティエリアも、異論はないようだった。 「さぁ、魔王を倒しに・・・」 リジェネが、さっそくPTリーダーになって指揮をとろうとするのを、ライルが止める。 「こんな職業で魔王倒しにいけるかよ!ダーマの神殿で転職だ!」 こうして、一向はダーマの神殿を目指した。 NEXT |