ダーマの神殿について、皆転職した。 その結果がこれ。 刹那・・・遊び人 アレルヤ・・・遊び人 ティエリア・・・遊び人 ニール・・・・遊び人 ライル・・・・遊び人 リジェネ・・・・遊び人 「さぁ、これで問題はないでしょ。いざ、魔王を倒しに」 リジェネの頭を、ライルがハリセンではたく。 「何するのさ!」 「なんてみんな遊び人なんだ!こんなのゲームバランスもとれてないし、遊び人なんてろくな職業じゃないぞ。転職だ、転職!」 ライルの言葉で、皆それぞれ適正を検査してからの転職となった。 その結果。 刹那・・・勇者見習い アレルヤ・・・武道家 ティエリア・・・・魔法使い ニール・・・戦士 ライル・・・・戦死 リジェネ・・・・賢者 「あの、さ。俺の文字、間違ってない?なんで戦死なわけ?戦士だろ」 「いや、君はこれでいいんだ」 リジェネは、ライルをからかって遊んでいた。ニールをからかうのもありだが、ニールはいつでもからかえる。ニールと一緒の姿をしたライルは、ニールよりも反応が大きく、新鮮で面白い。 「リジェネ。いきなり賢者は・・・・ああ、でもLV90ならありだな。それより、PTに僧侶がいない。誰かを僧侶にするべきだ」 「じゃあ、俺が・・・」 ライルは転職した。 ライル・・・遊び人 ライルはちょっと涙目になっていた。 「今、ゲームシステムをいじった。ライルとニール、もう一度転職してくれ」 ティエリアは、プログラミング言語の呪文を唱えた。 ニール・・・ガンスリンガープリースト ライル・・・ホイミスライム 「お。いきなりカタカナか。ガンスリンガープリースト・・・銃を装備した聖職者ってとこか」 「そうです。気に入りましたか?」 「ああ、すげぇ気に入った」 ニールは満足そうだった。 「あのさ。毎度ながら、なんで俺こんな扱いなわけ?ホイミスライムって・・・人間ですらないじゃねぇか!」 「いいではないか。進化して最後はベホマスライムにまでなれる。君に僧侶などという崇高な職業は似合っていない。ホイミスライムも立派に回復魔法を唱えてくれる」 ティエリアの説明に、納得がいかないライルは噛み付いた。 「スナイパーって点は兄さんと一緒だろ!兄さんだって、聖職者なんて全然向いてないじゃないか。この違いはなんなんだ」 「説明してほしいか?」 「ああ、勿論だ。納得がいくように」 「僕の、愛の差だ。ゲームマスターは僕とリジェネだから、勝手に職業を追加したりもできる。ニールは銃戦士にしようと思ったけれど、PTに回復魔法を唱えれる者が多いにこしたことはない。だからガンスリンガープリーストという職業を、僕が今つくって追加して、ニールの専門職にした。ライル、君なんてホイミスライムで十分だ」 「がんばれよ、ライル・・・じゃなかった、ライルって名前のホイミスライム!」 兄は、そう弟を元気づけた。 グラフィックまで、ライルはホイミスライムに変わっていた。 「あははは、あはははは!ホイミスライム!いいじゃんか、似合ってるよ、ライル」 リジェネが笑い転げている。 「いいよ、もう。立派なベホマスライム目指すから」 NEXT |