「ところで、これはなんだ?」 ティエリアに渡された防具は「天使のレオタード」 皆が、目線を泳がせている。 「これを、僕に着ろというのか。この、まるで水着のような服を」 「ティエリア。それ、立派な防具だよ」 リジェネがさぁ着替えてと、衣装部屋まで狭い馬車の中に作った。 「あれ、それじゃ不満?それなら、この「ピンクのレオタード」のほうがいいかな?ティエリアの好きなピンク色だよ?」 「その前に、これは女性用の防具だろうに」 「大丈夫、ティエリアなら着れるから!」 「そういう問題では・・・・ない!メラゾーマ!」 ティエリアは、リジェネにメラゾーマを使った。リジェネは焦げながら、それでもにこにこ微笑んでいた。恐るべし、リジェネ。流石LV99。 「じゃあ、これなんてどうだい。魔法のスカート」 ひらひらしたスカートだった。 「君が着ろ」 絶対零度の眼差しとメラゾーマの呪文詠唱がきて、アレルヤは頷いた。 「はひ・・・」 そして、魔法のスカートはアレルヤが着る羽目になった。 「ぎゃはははは!!」 ホイミスライムのライルは笑っていた。 アレルヤにスカートが似合わないことこの上ない。 「これなんてどうだ。水の羽衣」 刹那が勧めたのは、水を纏ったような蒼い羽衣だった。 「へぇ。綺麗だね。着てみるよ」 「ブバッ!」 ホイミスライムのライルは鼻血をふいて、自分にベホマを唱えていた。 水の羽衣を着たせいで、全体の服がシースルーになって、踊り子みたいな下着が見えている。 「うわぁ!見るな、見るな!」 ニールがあわてて、ティエリアを背後に隠す。 「刹那・・・グッジョブ!」 リジェネは、ばっちりティエリアのシースルーな服装を見てしまい、精神に9999のダメージをくらったが、美形の鉄則なので鼻血は流さない。 アレルヤは、鼻血の血だまりで倒れていた。 「なんだ、こんなもの。見たければ、存分に見るがいい!」 ティエリアはニールをどけると、堂々と腕組をして、立っている。 漢だ。漢だと、誰もが思った。 「これ・・・・アレルヤも着れるみたいだな」 「うわ、まじやめて!」 ホイミスライムのライルが涙を流す。 問答無用で、ティエリアは「水の羽衣」をアレルヤに着させた。 「「「ぎゃあああああ」」」 マッチョなシースルーとむきむきの筋肉に、男たちの悲鳴が続いた。 NEXT |