「行きましょうか、ジャボテンダーさん」 いつものように、ティエリアはジャボテンダーとそしてミニジャボテンダーを抱えて、天日干しするためにデッキにでる。 青空。 澄み渡った空気。 ティエリアの歌声が風に流れる。 あ〜ジャボテンダージャボテンダー 子供ができました〜 子供がうまれました ジャボテンダーは卵生だけど孵化してうむの まるでまるで、熱帯魚のグッピーみたいに ジャボテンダーの子供がたくさんほしい 世界まるごとジャボテンダーだらけになったらいいな あ〜ジャボテンダージャボテンダー みんなジャボテンダー私もあなたもジャボテンダー 綺麗に澄み渡った泉のような声で、また変な歌を歌うティエリア。作詞作曲、全てティエリアだ。 ロックオンは甲板にジャボテンダーとミニジャボテンダーに挟まれて寝そべっている。 ふあああと、大きな欠伸を一つ。 ティエリアは、10回その歌を歌うと、満足したのかロックオンの隣のミニジャボテンダーを抱きしめて、一緒に甲板の上で寝そべる。 そうしているうちに、ポカポカした天気のせいで二人とも眠ってしまった。 「ああ、いい天気だ・・・・うわあああ、死体!?」 デッキに出てきたアレルヤが、死んだように動かない二人を発見して飛び跳ねる。 「ネテルノ、ネテルノ」 ハロが、アレルヤの周りを跳ねる。 「寝てるのかー。でも、風が強いから風邪ひいちゃうよー」 アレルヤは、自分の部屋から毛布を二枚もってきて、二人にそれぞれかぶせあげた。 ロックオンとティエリアは、しっかり右手をつないだまま眠っていた。 「お幸せに」 アレルヤは、ジャボテンダーにまで毛布をかける。ミニジャボテンダーは、ティエリアが抱いていて、毛布のなかに埋もれている。 ジャボテンダーとロックオンとティエリアは、いつでも幸せです。 NEXT |