「なんだこれは・・・・」 刹那は、お弁当箱をあけて顔を青くした。 そこには、愛妻弁当らしき色とりどりのおかずに、ご飯のところにLOVE少年と書かれていた。 「ふふふふ、私の愛の手作り弁当だ、少年!」 保健室の窓の外で、窓にべったりとはりついたグラハム先生が、息も荒くハァハァと刹那を見つめていた。 「・・・・・・・・・・・」 刹那は、米粒の一つを、保健室で飼われていた金魚に与える。金魚はプカァと水面に浮かび、苦しそうにもだえていた。 「このストーカーが!」 刹那は、弁当箱をグラハム先生に投げつけた。ばっちりそれを顔で受け止めるグラハム先生。 「酷い、少年。せっかく私が愛をこめて作ったのに」 しかも、弁当箱まで同じだったのだ。だから、刹那は中身を開けるまで気づかなかった。 グラハム先生はなよなよ泣きながら、少年こと刹那を口説く。 「やってられるか。おい、俺の弁当箱はどこへやった!?」 変態に保健室にあったものを投げながら聞くと、グラハム先生は頬を紅く染めて恥らった。 「少年の手作りの弁当は私が食した。いつもながらに、少年の料理の腕は最高だ。美味かったぞ」 刹那は、弁当を作るときは自分で作る。それを知っているグラハム先生は、前からこの機会を窺っていたのだ。 「心配するな少年、ここにグラハムスペシャルがある!」 ばっと服を脱いだグラハム先生は、金色のふんどし姿であれを固くさせて指差した。 「少年はミルクが好きだったな。私のミルクを・・・・ゴフ!」 言い終わる前に、刹那は保健室に入ってきたグラハム先生を投げ飛ばして、それから縄をかけて何度も踏んづけた。 「ああ、いい、いいぞ少年・・・・おお、イク!」 ふんどしに、しみが広がった。流石の刹那も顔面蒼白になる。 「愛しているぞ少年!さぁ、身も心も一つになろうではないか!」 グラハム先生は、ついにはふんどしまで脱いで全裸になってしまった。なぜか、股間には葉っぱがついてあった。乳首にはニプレス。 無論、保健室で昼食を食べていた全員が恐怖に震えて、お弁当箱やパンを片手にあとずさる。 「きもいものみせてんじゃねぇ!」 アレルヤが切れて、ハレルヤが降臨した。 グラハム先生の固くなったアレを、蹴り飛ばす。 「ぐおおおお、少年・・・・・あぎゃあああああああああ」 よろめいたグラハム先生は、一番近くにいたティエリアに手を伸ばした。 「美少年、一つになろうではないか!」 「うわああああ!!!」 ティエリアは、迷うことなく股間を蹴り上げてから、鳩尾にも鋭い蹴りを放った。 ヒラヒラヒラ。 グラハム先生のあれを隠していた葉っぱがとれた。 「ぎゃあああああああああ!!!!」 保健室は、絶叫の渦となった。 ガンダムマイスターたちは、お弁当箱もパンも置いて逃げ出した。 「うふふふふ。い、痛いけど、少年たちの愛の昼食を手に入れた・・・・」 グラハム先生は、ガンダムマイスターたちの食べかけの昼食を全部一人で食べてしまった。 「ああ、少年たちと間接キス。最高だ、少年たち!」 裸で仁王立ちになりながら、グラハム先生は笑っていた。 「ちょ、何あの変態!まじで変態!やばいよあれ!あれで教師なの!?」 リジェネが、ティエリアの手を引きながら皆を振り返る。 「リジェネ、僕もうだめかも・・・・」 「しっかりしろ、ティエリア」 ニールが、足がもつれだしたティエリアを抱き上げる。 アレルヤ、ライルは気分が悪そうだ。刹那は無表情であるが、とても機嫌が悪そうだった。 NEXT |