私立ガンダム学園U4







「なんだこれは・・・・」
刹那は、お弁当箱をあけて顔を青くした。
そこには、愛妻弁当らしき色とりどりのおかずに、ご飯のところにLOVE少年と書かれていた。
「ふふふふ、私の愛の手作り弁当だ、少年!」
保健室の窓の外で、窓にべったりとはりついたグラハム先生が、息も荒くハァハァと刹那を見つめていた。
「・・・・・・・・・・・」
刹那は、米粒の一つを、保健室で飼われていた金魚に与える。金魚はプカァと水面に浮かび、苦しそうにもだえていた。
「このストーカーが!」
刹那は、弁当箱をグラハム先生に投げつけた。ばっちりそれを顔で受け止めるグラハム先生。
「酷い、少年。せっかく私が愛をこめて作ったのに」
しかも、弁当箱まで同じだったのだ。だから、刹那は中身を開けるまで気づかなかった。
グラハム先生はなよなよ泣きながら、少年こと刹那を口説く。
「やってられるか。おい、俺の弁当箱はどこへやった!?」
変態に保健室にあったものを投げながら聞くと、グラハム先生は頬を紅く染めて恥らった。
「少年の手作りの弁当は私が食した。いつもながらに、少年の料理の腕は最高だ。美味かったぞ」
刹那は、弁当を作るときは自分で作る。それを知っているグラハム先生は、前からこの機会を窺っていたのだ。
「心配するな少年、ここにグラハムスペシャルがある!」
ばっと服を脱いだグラハム先生は、金色のふんどし姿であれを固くさせて指差した。
「少年はミルクが好きだったな。私のミルクを・・・・ゴフ!」
言い終わる前に、刹那は保健室に入ってきたグラハム先生を投げ飛ばして、それから縄をかけて何度も踏んづけた。
「ああ、いい、いいぞ少年・・・・おお、イク!」
ふんどしに、しみが広がった。流石の刹那も顔面蒼白になる。

「愛しているぞ少年!さぁ、身も心も一つになろうではないか!」
グラハム先生は、ついにはふんどしまで脱いで全裸になってしまった。なぜか、股間には葉っぱがついてあった。乳首にはニプレス。
無論、保健室で昼食を食べていた全員が恐怖に震えて、お弁当箱やパンを片手にあとずさる。
「きもいものみせてんじゃねぇ!」
アレルヤが切れて、ハレルヤが降臨した。
グラハム先生の固くなったアレを、蹴り飛ばす。
「ぐおおおお、少年・・・・・あぎゃあああああああああ」
よろめいたグラハム先生は、一番近くにいたティエリアに手を伸ばした。
「美少年、一つになろうではないか!」
「うわああああ!!!」
ティエリアは、迷うことなく股間を蹴り上げてから、鳩尾にも鋭い蹴りを放った。

ヒラヒラヒラ。
グラハム先生のあれを隠していた葉っぱがとれた。
「ぎゃあああああああああ!!!!」
保健室は、絶叫の渦となった。
ガンダムマイスターたちは、お弁当箱もパンも置いて逃げ出した。
「うふふふふ。い、痛いけど、少年たちの愛の昼食を手に入れた・・・・」
グラハム先生は、ガンダムマイスターたちの食べかけの昼食を全部一人で食べてしまった。
「ああ、少年たちと間接キス。最高だ、少年たち!」
裸で仁王立ちになりながら、グラハム先生は笑っていた。

「ちょ、何あの変態!まじで変態!やばいよあれ!あれで教師なの!?」
リジェネが、ティエリアの手を引きながら皆を振り返る。
「リジェネ、僕もうだめかも・・・・」
「しっかりしろ、ティエリア」
ニールが、足がもつれだしたティエリアを抱き上げる。
アレルヤ、ライルは気分が悪そうだ。刹那は無表情であるが、とても機嫌が悪そうだった。



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