「さぁ、異常もないということなので、1リットルのコーラのんでくださいね」 「ろ、ロックオン〜針万本!」 目で、助けてくれと訴えかけるアレルヤ。 でも、ロックオンはティエリアの喜ぶ姿を見たいのだ。 「がんばれ、ジャボテンダー星の使者さん」 「ううう、針万本」 刹那が、わくわくと様子を見ている。 そして、いざ巨大ジョッキがアレルヤの手によって持ち上げられる。 ゴクゴクゴクゴク・・・・。 「ぶは!!」 アレルヤは口からも鼻からもコーラを吹き出して、死にそうになっていた。 「素晴らしい、なんという飲みっぷり!」 これでも超兵。なんと、アレルヤは本当に1リットルのコーラを一気のみしてしまったのだ。 「ま、満足・・・かい、橋万本」 「追加オーダーだ、ロックオン!」 「!?針万本」 新たに、次は500ミリリットルのコーラ。 やけくそになったアレルヤはそれも飲み干した。 涙を流しながら。でも途中でぶばーと鼻からも口からもコーラを流して息絶えた。 「あれ、ジャボテンダーさん?」 「コーラがおいしすぎて眠ってるんだよ」 「なるほど。起きてもらった後には、いろいろ付き合ってもらわないとな」 アレルヤはそれ以来コーラが飲めなくなった。 アレルヤが目を覚ます。 ティエリアがにこにこと笑顔でがしっとアレルヤの手を握った。 「さぁさぁ、ジャボンさん、コーラで水分補給した後は、光合成にいきましょう!」 有無を言わせない力強さで、アレルヤはデッキに連れてこられた。 一緒にロックオンがいるのは当たり前だが、何故か刹那までついてきている。 「アレルヤ、口からも鼻からもコーラ垂れ流して失神している姿、しかと写真にとったぞ。すでに焼きまわししてクルー全員に配っておいた」 とてもいらないことをしてくれる刹那。 「うう、僕もう生きていけないよ針万本」 刹那は、年長者をからかうのが大好きなのだ。 特にロックオンだが、今回はアレルヤがターゲットとなった。 燦々と、太陽の光が眩しくアレルヤたちを照らす。 「さぁ、ジャボンさん、好きなだけ光合成をしてくださいね」 「あ、ありがとう針万本」 それでも投げ出さないあたり、アレルヤは本当に良い人だ。 ああ〜〜 ジャボテンダー星からの使者〜 ああ〜 ジャボテンダー星からの使者〜 ついに僕はジャボテンダー星の友人を持った〜 なんて素晴らしい なんて素晴らしい 彼はコーラが大好き 1,5リットル一気飲み〜 ぶばって鼻からも口からも垂れてなんてかっこいい〜 愛しのジャボテンダー 愛しのジャボテンダー ああ〜 サインあとてもう一枚もらおう〜 デッキの上で、ティエリアは歌う。 ジャボテンダー曲の新曲だ。 鼻からも口からもこーら垂らした姿がかっこいいとは、ティエリアのジャボテンダーフィルターはもう、誰にも止められない。 ティエリアはジャボテンダーのアレルヤにいろんな曲を聞かせた。 どれもジャボテンダーの歌ばかりだ。 「さぁ、光合成はこのくらいにして、次は何をしましょう?」 「ご、ごめん針万本。ちょ、ちょっとお手洗いに針万本」 「ああ、コーラ1,5リットルを飲んだからですね」 アレルヤは、なんとかトイレにいかせてもらえた。 「はぁはぁ。僕、このままじゃティエリアに殺される・・・・」 着ぐるみを着なおしす。 「ジャボンさん、顔あらいましょう」 ティエリアが、水の張ったバケツにアレルヤの顔をつけた。 「ちょ、ちょっと待てティエリア、それはやばい」 もがくアレルヤの顔を水につけるティエリアの手を止める。 「どうして止めるのですか、ロックオン」 「ジャボテンダーを殺すつもりか!?」 「いいえ。彼は全身の細胞で呼吸ができます。こんなことで死んだりはしません」 「ごぶ・・・・」 「おい、しっかりしろ、アレルヤ」 流石の刹那も、水で窒息死させられそうになったアレルヤの顔を叩いている。 ああ、天然って恐ろしい。 っていうか、ジャボテンダーへの愛って恐ろしい。 NEXT |