ジャボテンダー星からの使者3







「さぁ、異常もないということなので、1リットルのコーラのんでくださいね」
「ろ、ロックオン〜針万本!」
目で、助けてくれと訴えかけるアレルヤ。
でも、ロックオンはティエリアの喜ぶ姿を見たいのだ。
「がんばれ、ジャボテンダー星の使者さん」
「ううう、針万本」
刹那が、わくわくと様子を見ている。

そして、いざ巨大ジョッキがアレルヤの手によって持ち上げられる。
ゴクゴクゴクゴク・・・・。
「ぶは!!」
アレルヤは口からも鼻からもコーラを吹き出して、死にそうになっていた。
「素晴らしい、なんという飲みっぷり!」
これでも超兵。なんと、アレルヤは本当に1リットルのコーラを一気のみしてしまったのだ。
「ま、満足・・・かい、橋万本」
「追加オーダーだ、ロックオン!」
「!?針万本」
新たに、次は500ミリリットルのコーラ。
やけくそになったアレルヤはそれも飲み干した。
涙を流しながら。でも途中でぶばーと鼻からも口からもコーラを流して息絶えた。
「あれ、ジャボテンダーさん?」
「コーラがおいしすぎて眠ってるんだよ」
「なるほど。起きてもらった後には、いろいろ付き合ってもらわないとな」
アレルヤはそれ以来コーラが飲めなくなった。

アレルヤが目を覚ます。
ティエリアがにこにこと笑顔でがしっとアレルヤの手を握った。
「さぁさぁ、ジャボンさん、コーラで水分補給した後は、光合成にいきましょう!」
有無を言わせない力強さで、アレルヤはデッキに連れてこられた。
一緒にロックオンがいるのは当たり前だが、何故か刹那までついてきている。
「アレルヤ、口からも鼻からもコーラ垂れ流して失神している姿、しかと写真にとったぞ。すでに焼きまわししてクルー全員に配っておいた」
とてもいらないことをしてくれる刹那。
「うう、僕もう生きていけないよ針万本」
刹那は、年長者をからかうのが大好きなのだ。
特にロックオンだが、今回はアレルヤがターゲットとなった。

燦々と、太陽の光が眩しくアレルヤたちを照らす。
「さぁ、ジャボンさん、好きなだけ光合成をしてくださいね」
「あ、ありがとう針万本」
それでも投げ出さないあたり、アレルヤは本当に良い人だ。

ああ〜〜
ジャボテンダー星からの使者〜
ああ〜
ジャボテンダー星からの使者〜
ついに僕はジャボテンダー星の友人を持った〜
なんて素晴らしい なんて素晴らしい
彼はコーラが大好き 1,5リットル一気飲み〜
ぶばって鼻からも口からも垂れてなんてかっこいい〜
愛しのジャボテンダー 愛しのジャボテンダー
ああ〜 サインあとてもう一枚もらおう〜

デッキの上で、ティエリアは歌う。
ジャボテンダー曲の新曲だ。
鼻からも口からもこーら垂らした姿がかっこいいとは、ティエリアのジャボテンダーフィルターはもう、誰にも止められない。

ティエリアはジャボテンダーのアレルヤにいろんな曲を聞かせた。
どれもジャボテンダーの歌ばかりだ。

「さぁ、光合成はこのくらいにして、次は何をしましょう?」
「ご、ごめん針万本。ちょ、ちょっとお手洗いに針万本」
「ああ、コーラ1,5リットルを飲んだからですね」
アレルヤは、なんとかトイレにいかせてもらえた。

「はぁはぁ。僕、このままじゃティエリアに殺される・・・・」
着ぐるみを着なおしす。
「ジャボンさん、顔あらいましょう」
ティエリアが、水の張ったバケツにアレルヤの顔をつけた。
「ちょ、ちょっと待てティエリア、それはやばい」
もがくアレルヤの顔を水につけるティエリアの手を止める。
「どうして止めるのですか、ロックオン」
「ジャボテンダーを殺すつもりか!?」
「いいえ。彼は全身の細胞で呼吸ができます。こんなことで死んだりはしません」
「ごぶ・・・・」
「おい、しっかりしろ、アレルヤ」
流石の刹那も、水で窒息死させられそうになったアレルヤの顔を叩いている。
ああ、天然って恐ろしい。
っていうか、ジャボテンダーへの愛って恐ろしい。


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