「刹那を頼む!」 「ああ、任せろ」 ロックオンは刹那を受け取って、変態グラハムの手の届かない場所に移動する。 ティエリアとリジェネは、凄まじい連携プレーでグラハムにダメージを与えていく。 「はぁはぁ。萌える、萌えるぞおおお」 グラハムは、フルチンでティエリアとリジェネを追いかけだした。 流石のティエリアとリジェネも、悲鳴をあげて逃げ出す。 カッ。 刹那が覚醒する。瞳が金色に光っていた。 「大丈夫か、刹那」 「・・・・・・・・・・・駆逐する。世界から駆逐する」 手榴弾をとりだして、ピンと栓を抜く。 「おい、逃げろ!!」 ロックオンが、ライルとアレルヤを誘導する。 ティエリアとリジェネも、ロックオンの切羽詰った声に気づいて、隣のビルの屋上に飛び移る。白と黒のケープが風に翻る。 ドッカーン!! 凄まじい音をたてて、ビルの屋上は粉々になった。 「あへ・・・あへ」 グラハムも目を回している。 これだけの攻撃を受けてまだ生きているとは、流石にゴキブリ並みにしぶとい変態なことだけはある。 そう、グラハム特殊捜査官は、その生命力の高さだけで警官になったのだ。 誰にも解除できない爆弾をかかえて一緒に爆発したりが、彼の日常。 「くくく・・・・アレルヤ、奴の下の毛を剃れ」 「ええ!?」 いきなり刹那から命令を受けて、アレルヤは戸惑う。 「俺の命令が聞けないのか?」 今の刹那は危険だ。金色に目が光ると凶暴性がます。 アレルヤはただの草食動物。逆らえない。 ジョリジョリ。 アレルヤは、本当にグラハムの下の毛を剃った。 「刹那!僕の瞳を見て!」 ティエリアが、ぐいと刹那の顔を両手で挟み、じっと瞳をのぞきこむ。 ティエリアの瞳も金色に耀いていた。同調するように瞳がシンクロした後、二人とも元の色に戻る。 刹那が暴走すると、止めるのはボスであるティエリアの役目でもあった。 「刹那、剃ったけど・・・」 「は?何をだ」 「えと、グラハム特殊捜査官の陰毛」 「お前、変態だったのか!近づくなああああ」 「ちょ、刹那が命令したんじゃないいいい」 「変態は駆逐する!」 ダイナマイトを取り出す刹那。それをアレルヤに向けて投げる。 ドッカーン。 アレルヤは見事にふきとんでいった。 「ナムナム」 ライルが手を合わせる。 NEXT |