ちょり〜す警察署24時U5







「刹那、あまり警察署を破壊しないように」
「ちょりっす」
刹那はティエリアにペコリと頭を下げて、でもまたダイナマイトをとりだす。

「美少年・・・・・ふーふー」
沈黙していたブシ仮面に縄をかけていたティエリア。
足首にしがみついたブシ仮面は、ほお擦りをしてティエリアの腰に手を回した。
「な、なんという細腰!美少年、もっと食べ・・・・・」
ぜーはぜーは。
ロックオンが、気絶したティエリアを抱える。
ロックオンによって蜂の巣にされたブシ仮面。それでも動いている。
何故死なないのかは分からない。
きっと不死身なのだろう。
変態は不死身である。

瞳でシンクロしていた刹那も、意識を混濁して気絶した。
ソファーの上に、ライルが抱きかかえて寝かせる。
きっちり絞めていたネクタイを外し、シャツのぼたんをいくつか外す。

「もふー!もうオトメは鼻血の海に沈みますですぅ!!」
ミレイナは、ライルの行動に興奮している。
「こ、これはライル×刹那ですかー!?」
「バ、そんなことあるか」

「う・・ん」
ロックオンの腕の中で、ティエリアが身じろぎする。
「う・・・ん」
刹那はティエリアとシンクロしたままなので、苦しそうに寝返りをうった。
褐色の肌。刹那の容姿は、確かに美しい。ティエリアやリジェネのような人智をこえた美しさではないが、狼のような美しさをもっている。あるいはしなやかな豹か。
ライルは意識してしまって真っ赤になった。
「ロックオン」
目を開けたティエリアは、金色の瞳でロックオンに口付ける。
同じく、目をあけた刹那は金色の瞳をしていた。
「せつ・・・・」
シンクロしたままだった。
ライルは真っ赤になって、ぽてって倒れた
ライルと刹那のキスシーンを、ミレイナは激写した
「ふん、口ほどにもない」
刹那は小悪魔モードにはいっている。
ペロリと唇を舐めて、ブシ仮面のところにやってくる。

ブシ仮面は真っ赤になって口をパクパクしている。
いつもはない色気というものを、刹那は武器にする。

ブシ仮面の前で、シャツのボタンを外して、デスクの上に足を組んで座る刹那。煽っている、完全に。
「お前には、永遠に俺をものにすることはできない」
見下ろす。
絶対零度の視線。
真紅のルビーの瞳で、ただブシ仮面を見下ろす。
「何故なら、俺には・・・・」
ロックオンの腕から地面におろされたティエリアが、真っ直ぐな足取りでこちらにやってくる。刹那と同じように、いやわざとゆっくりネクタイをといて、シャツの上のボタンを外すと、刹那と同じようにデスクの上に座って足を組む。
「俺には、ティエリアがいる」

「な、なんと!ここで刹那×ティエリアのまさかの展開ですぅ!?」
ミレイナは実況アナウンサーになっていた。

二人は深く、ブシ仮面の前で口付ける。舌を絡ませているのが分かるほどに深い。互いに舌を引き抜く。刹那はティエリアをデスクの上に押し倒して、首にひっかかっていたネクタイをブシ仮面に向けて放り投げた。
ちらりとブシ仮面を見て、褐色の肌を見せる。

「すまないが、俺は受けではなく攻だ」

シーン。
ブシ仮面は、ブシュ〜とエンストした。
刹那のむんむんの色気にやられたのだ。



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