3時間目も4時間目も終わって、昼休み。 皆、屋上で弁当を食べていた。 「それにしても、ハム先生は本当に不死身だね」 「変態は不死身というのがこの世界のルールなのか」 刹那がどんよりと暗くなっている。 今日こそグラハム先生を駆逐できると思ったのに。 ティエリアも暗い。 「たくさん砒素と、青酸カリ入れたのにな・・・・」 「おいおい、それじゃ殺人だろ」 ニールがけらけら笑う。 「変態を殺すことは殺人にはならない」 きっぱりと断言する刹那に、ニールはなんともいえない顔になった。 まぁ、ハム仮面、ことグラハム先生は不死身ともいえる。 変態であるからこその不死身ぶりだった。 ちなみに、グラハム先生を保健室送りにしたことへの処罰はなかった。いつものことなので。 「はぁはぁはぁ・・・・・しょうねん、ここにいたのか!!!」 「ハム先生・・・・いい加減、昼休みくらい平和を下さい」 アレルヤは、弁当を食べながら泣き出した。 包帯を巻いているが、やっぱり前だけ。後ろはない。ケツが丸見えだ。 「少年のおおおお、手作り弁当ををおおおお食すのだあああああ!!!」 「酢でも飲んでろおおおお!!」 刹那はどこからか御酢の瓶を取り出して、グラハム先生に無理やり飲ます。 「ぐあぷぐあっぷううううう」 酢をたらしながら、グラハム先生は屋上で倒れた。 酢の一気飲みはきつい。流石にきつい。 マイスターたちは、楽しいお昼時間を奪われた怒りをグラハム先生にぶつける。 「メイド長」 「は!」 リジェネの背後に控えたメイド長に、リジェネはキラリと命令を下した。 「この御酢の瓶、グラハム先生のケツにつっこんどいて」 それはあまりにもあれじゃないのだろうか。 「かしこまりました」 「ティエリア、見るんじゃねえ。いくぞ」 「はい」 ライルも弁当箱を片付けて、歩き出す。 「リジェネ様のために、いざ、ごめん!」 メイド長は空っぽになった御酢の瓶を逆さにすると、グラハム先生の丸出しのケツに向かって。 「あ”あ”あ”〜〜〜」 ズッボリ。 御酢の瓶は、見事グラハム先生のけつに押し込まれた。 「ふう。それにしても、凄い御仁だ。けつにバラやら空き瓶つっこまれて、文句の一つも言わないとは」 メイド長は、汗をかく。 グラハム先生は、けつに空き瓶をつっこんだまま立ち上がる。 「ふ。少年を愛するためにも、私はけつを鍛えているものでね。少年は受よりも攻が好きなようなので、念のためにね。まぁ、少年をものにするのはこの私だがな。はーっはっはっははは」 グラハム先生は、ケツに空き瓶を生やしたまま去っていった。 NEXT |