ティエリアは、ソフトクリームを食べている。 機嫌は大分直ってきた。 「よお、ティエリア。どうした?泳がないのか」 プールからあがって、ティエリアの様子を見に来たロックオン。 その後ろを、刹那がついて歩く。 「もぎゃあああああああああああああ!!!!」 アレルヤとティエリアの目の前で、刹那はロックオンの水着をおろした。 「あぎゃあああああああああ!!」 アレルヤも絶叫する。 「・・・・・・・・・・」 ティエリアは、見てしまったが別にお風呂とかで見るときもあるし、体を繋げるときだって見るので平気だ。 互いに裸は見飽きている。 「こら、刹那ああああああ!!」 ロックオンは、真っ赤になって水着をはきなおすと、お返しとばかりに刹那の水着をおろした。 やり返すあたり、ロックオンもかなり恥ずかしかったのだろう。 「俺は、ガンダムだ」 平気でいる刹那。 「ぷっ」 「クス・・・・」 「ふ・・・・」 三者三様、刹那の股間部を見て笑う。 「ガンダムだあああああああ!!」 水着を着なおして、刹那はプールにむかってダッシュしていった。 何気に、涙がキラリと見えていた。 まだ16歳。 まだまだアレルヤ、ロックオンから見ればお子様だ。 ティエリアも、ついつい笑ってしまった。 「覚えていろ!ガンダムは、いつか立派に育って!!」 「はいはい。刹那、これにこりたら水着おろすのやめろよ」 プールからあがった刹那は、凶器を取り出した。 用意されていた水鉄砲だ。 それで、ロックオンに向けて思い切り水をぶっかける。 「こら、刹那あああああ!!!」 ロックオンは、同じく水鉄砲を手にとると、構えて刹那に向けて発射する。 それを、刹那はゴロリと軽やかに転んでよけた。 「うぬぬぬ、おのれええ!成敗じゃああああああ!!」 「セイバイ、セイバイ」 オレンジ色のハロが、ロックオンの周りを飛ぶ。 「ああああ俺のハロがあああああ!!」 ハロには、「ロックオン変態、うんこたれ」ってマジックで落書きがされており、そして額の部分にはお馴染みの肉の文字が書かれていた。 「刹那、許すまじ!」 メラメラと燃え上がったロックオンは、水鉄砲に水を注入し、充填すると刹那を追いかけて人工のジャングルの中に消えていった。 「待ってよ!」 アレルヤも、水鉄砲を持って二人を追いかける。 一人残されたティエリアは、ジャボテンダーをひきずって、一番浅いプールにむかう。 チャプン。 足だけでバシャバシャと水を蹴っていたが、ぶんとジャボテンダーをプールの中にいれると、浮き輪を使って中に入った。 プカプカ。 水の間を漂うティエリアの頭から、ハイビスカスが落ちて波に流されていく。 NEXT |