みんなで、砂浜でビーチバレーをした。 刹那はあいからず、ロックオンの股間ばかりを狙う。 ロックオンも、お返しとばかりに刹那の股間を狙う。 バカ二人は、お互いにサーブを決めようと躍起になっている。 ティエリアとアレルヤは二人に混じって、普通にビーチバレーをした。 そして、皆でいろんな滑り台をすべりおりて、波の高いプールから浅いプール、水が逆行するプールといろんなプールを楽しんでから、ベンチに腰掛ける。 ロックオンが、一度流されたハイビスカスを見つけて、ティエリアの髪に飾ってくれた。 「おい、みんなで記念撮影しようぜ」 その言葉に、皆で写真をとることになった。 ロックオンはティエリアとアレルヤを肩に抱いて、刹那はしゃがんでハロを抱えて。 「ほいほい、笑顔笑顔」 アレルヤは普通に笑顔を、ロックオンも、刹那が違う方向を向いて、その方向をティエリアも見ていた。 年少組二人は、とにかく仲がいい。 「あーもう、違う方向みちゃって。まぁいいか。これはこれで」 ちなみに、ティエリアはちゃんとジャボテンダーを抱きしめて写真に写した。 だって、大事な仲間だもの。 他にも、個人個人で写真をとる。 ロックオンは映画スターのように意味不明なポーズをとっていた。 でも、どんなにかっこよく決めても額には肉の字が、頬にはウンコマークがあるので全然かっこよくなかったけど。でも、ティエリアはぼーって見ほれていた。 意味不明なポーズの数々を、刹那も真似する。 同じくアレルヤも真似した。 「あ、ティエリアはそうじゃなくてこうな」 胸を強調するようなポーズを教えられて、そのまま実行するティエリア。 僅かな胸の谷間に、ロックオンがガッツポーズをとる。 まな板だって、よせて集めれば谷だってかろうじでできる。さっきティエリアの上の水着を着せた時、本来のその水着の着方である胸を寄せてあげるような着方をさせたので完璧だ。何気に、フリルやレース、リボンがいっぱいついているが、胸の中心部分はあいていた。 中性とはいえ、女性化が進んでいるのでまな板だけど胸のあるティエリア。もう、昔のように隠すこともなくなったし、下着は女の子のものを着用しているし、女の子の服だって平気で着る。 「あー、刹那、こらあああああ」 ロックオンがティエリアの額にキスしたシーンは、刹那の顔が大きく写って失敗になった。 「はい、ティエリアと刹那、手を繋いで、首をちょっとかしげて・・・そうそう、それで上目遣いで」 年少組二人は、いわれたとおりのポーズをとる。 「おっしゃあああああああ!!」 念願の、そのビジュアルを写真におさめたロックオンは、敵に勝利した時よりも喜びまくっていた。 「てい」 プール際でティエリアとロックオンが会話していたところに、刹那がロックオンに蹴りをいれる。 プールに転落したロックオンは、すぐにあがった。 「こらああああああ、うるあああああああああ」 ロックオンが怒って、刹那を追い掛け回す。 アレルヤがドリンクを持ってきてくれて、ティエリアはそれを受け取ってパラソルの下でシートの上に仰向けになると、ドリンクを飲みながら雑誌をめくる。 足をぱたぱたさせているティエリア。 アレルヤは、我慢できずに写真のシャッターを切った。 だって、とってもかわいかったから。 「ティエリア、カワイイ、カワイイ」 「ありがとうハロさん。ジャボテンダーさんもかわいいでしょう?」 今日のジャボテンダーは、ロックオン特注の水着を着ていた。 しましまもよう。 「ジャボテンダー、ジャボテンダー」 ハロは、ティエリアの周りをパタパタ飛んだ。 NEXT |