「旅行」B







R18
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「ん・・・・」
舌を絡めあって、どちらが上か下かも分からないくらいにもつれ合う。
「は・・・・」
平らな胸を撫でられ、そのまま下着を脱がされた。
ダブルベッドに広がる、長い明るい茶色の髪を夜流が撫でる。
それさえも感じそうになるくらい、敏感になっていた。
「俺の心臓・・・ドキドキいってるだろ」
「うん」
心臓の場所に手をあてて、それから胸の先端に噛み付かれた。
「いっ。ナイト、痛い」
涙を浮かべるあきらの涙を舌で舐めとって、夜流もガウンを脱いだ。均整のとれた肉体が露になるけれど、あきらは目をそらした。
どんなに自分が望んでも、手に入れられないものを夜流はもっている。

ひくん。
あきらの体が震える。
あきらのものを包み込む夜流の手が、根元をしめあげる。
「やあ!」
ガウンの紐で、戒めるように結ばれた。
「いやー、いやーー!!」
そのまま扱われて、欲望を吐き出したい衝動にかられるけれど、しめつけられた力が強くてかなわない。
「いやっ、いかせて」
「だめ。1回だけなんだろ?じゃ、あきらも1回な」
「な・・・・うあああ」
すでに用意していた潤滑液で濡らされた夜流の指が、あきらの内部に浸入し、そのまま前立腺を刺激して、根元まで3本突き入れられて、ぐちゃりと耳に水音が聞こえた。
「あきらの中、いつでも狭いな」
「いやあっ」
ひくんと足が泳ぎ、痙攣する。

蕾から指が抜きされる感触さえ、気が狂いそうになる。
次の瞬間には、指とは比べ物にない質量のものがあきらを貫いていた。

「ああああ!!」
びくんと、シーツを掴むあきらの手。
そのまま、うつぶせにされて、ぐりっと内部を抉られる。
「ああ、うああああ!!」
シーツに広がっていた髪が、乱暴な動きに合わせて宙を舞う。まるで、茶色の海だ。
揺さぶられ、何度も律動されて、あきらは戒めている前の紐をとろうとするけど、その手を夜流がもう一つのガウンの紐で縛り上げた。
「いやああ、ああ、うあああ!!」
ぎりっとシーツを噛み締める。

「いかせない。1回だろ?お互い1回きり」
「いやああ、解いてええ!いかせてぇえ!」
「だめー」
あきらは執拗にあきらの前をいじり続ける。
そして、何度もあきらを貫き、揺さぶった。
「うあああ!!」
両足を持ち上げられ、そのままズンと奥まで肉のナイフが入ってくる。
「あああ、あ・・・・・く」
びくんと全身が痙攣する。
オーガズムでいきそうになるあきらを察して、夜流は汗を全身に浮かばれながら、あきらの中から抜き去った。
「な、んで!いやだ!」
「1回きり、だろ?じゃあいくのも1回だけな」
「あああ、やだああ」

また貫かれる。
グチャ、ズッ、ズッという音が聞こえる。
「うあー、頭おかしくなるっ」
「真っ白になってきた?」

コクコクとあきらが頷く。
夜流は、動きを早め、あきらの前立腺ばかりを突き上げて、それから互いに舌を絡めあう。
「ああ・・・いかせてぇ・・・・あああ・・・・・」
じんわりと中に広がってくる熱を、あきらは感じていた。

夜流は、あきらの頭を撫でると、あきらの内部にまでつきあげて全部の欲望を吐き出して、あきらの前を手で扱い続け、先端に指を食い込ませ、そして紐をとりはらった。
「うあ・・・・・うあーーーー!!」
真っ白な波に、雷が落ちたような衝撃。
ゆるやかな快感だけに見たされていた場所に、突然穴ができた。
「ああ、あ・・・・・・う、あ」
全身を痙攣させて、あきらは激しいオーガズムと一緒に、一度だけ男として透明な蜜を吐き出していくと、そのまま長い終わらないオーガズムに支配されて、目を閉じた。
足がガクガク笑ってる。

これ、はじめて、高校生の頃、そう電車にチカンにあって、ナイトの手でいかされた時の衝撃とその凄まじい快感に似てる。

「・・・・・・ナイト・・・・終わらない・・・・白い波が、終わらないよっ」
真っ白になって、足から崩れていきそうだ。

「ん・・・・」
やっとオーガズムの長い快楽が過ぎ去って、余韻に浸る。
「長い1回だったな」
「・・・・・・・・・・・・死ね。明日、殺すぅ」
涙をたくさん浮かべて、あきらは瞳を開ける。

目の前に、夜流の瞳があった。

交差しあう視線。
二人は、目を閉じて、そのまま眠った。



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