R18 *********************** 「ひん・・・・」 あきらが泣き出した。 それでも夜流は行為を止めない。 ギチギチになった場所に指を追加して、奥を広げるように動かす。 それから指を抜いて、また突き上げる。 「あ、あ、ナイト!白くなって、溶けるよ!」 「溶けちまえ」 立った姿勢になって、あきらの右足を担ぎあげると壁にあきらを押し付けて、また犯した。 グチャ、ニチュチュ、クチャリ。 そんな音がする内部から引き抜き、ドロリと夜流の体液と潤滑液が混じったものがあふれ出してくるのに薄く笑って、夜流はひくつく蕾を押し開く。 「やあ、やめてぇぇ」 「中が見えるよ、あきら」 「見ないでえええ」 ズンとまた中に突き入れて、そのまま激し揺さぶってまか犯し始める。 「あ、あ、ああーーー」 シーツを掴むあきらの指が、ぐっと強くなる。 「あ、ああ」 立ったままの激しい姿勢のSEXからあきらを布団に戻して、その細い腰を掴む。 そして乱暴に揺さぶると、中がきつくしまった。 「ああ、うあーーー!」 きゅうと、しめつけてくる中に、夜流は欲望をまた吐き出す。 「は、は、うああああ」 でもまだ終わらない。 あきらが欲しいのいったんだから。全部あきらのせいと責任転嫁して、夜流は指を突き入れてあきらの中の体液をかき出したあと、そこにまた猛る熱を埋め込む。 「ふあっ」 あきらは、ふわふわ漂うかんじになっていた。 意識が熱に犯されて朦朧としはじめている。 「あきら、戻ってこいよ。お前を犯しているのは誰だ?」 「あ、あ・・・うあ・・・ナイト」 「よくできました」 あきらの根元を締め上げて、男性としていくことを戒めたあと、好きなだけ陵辱を続ける。 「やああ、もういかせて、うあああああ」 あきらはポロポロと大きなアーモンド型の瞳から涙を零す。 その涙を吸い上げて、夜流はあきらの中に最後の精液を吐き出すと、あきらを抱き締めた。 「愛してる」 「あ、俺も・・・・ナイト・・・夜流っ!」 「あきら?」 あきらが、夜流のことをナイトではなく夜流とよんでくれた。 「おい、あきら、もう一回言ってくれ!」 でも、あきらは完全に意識を手放していた。 久しぶりの激しいSEXに体がついていかなかったのだ。 「あきらが、夜流っていってくれた」 あきらの弛緩しきった体をだきしめて、庭の温泉で体を洗ってあきらに真新しい浴衣を着させると、精液のこびりついた布団を裏返しにして、昼まで惰眠を貪った。 「ん・・・」 「目が覚めた?」 「うん。腰が痛い」 のっそりと起き上がるあきらと一緒に、荷物をまとめると、牧場にはいかずにそのまま電車に乗って空港に向かい、乗り込む。 飛行機の中でもあきらは気だるそうにしていた。 「眠っていい?ナイト」 「ああ、いいよ」 あきらは関西国際空港に着くまでの数時間眠ったまま動かなかった。 こうして、二人だけの旅行は終わった。 夜流は、あきらの写真をいっぱい撮れて満足だった。 二人はおみあげを哲、マサキ、透それに瑞希に配り、そしてしばらくしてたくさん掘り返したじゃがいもが郵送されてきた。 あんまりにも多いから、友人たちにまで分けた。 これからでも、いくらでも旅行する機会はある。 夜流はそう考えていた。そんな二人に、最後の夏が訪れようとしていた。 NEXT |