レンカ、望むことは







18R
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ユリシャに抱き締められて、俺は目を閉じた。

「ユリシャ・・・・・くそぼけ〜」

「レンカ・・・それはないだろう」

「知るかよ。全部お前が悪いんだ」

「それでもいい」

俺はユリシャから離れた。近くにあったものを投げるが、ユリシャはレンカを寝台に寝かせると、その服を脱がせていく。

「お前は私の寵姫だ。その意味は分かるな?」

「分かるか〜。うー、脱がすなぁ!!」

ポカポカとユリシャの頭を殴るレンカ。。寒くはないけど、でも服がないのが頼りなくて、レンカは毛布を掴む。その手を制するユリシャ。

「んんう?」

唇を奪われて、そのままレンカは銀の瞳を閉じる。キスの経験くらいある。舌を絡められて、レンカの喉がなった。

「んあう」

「レンカ。愛している」

「嘘ばっかー」

レンカはけらけら笑う。その胸を撫でるユリシャの手の動きに、レンカが敏感に反応する。

「やう」

「感度はいいようだ」

胸の先端を引っかかれ、口に含まれてかじられる。

「あー」

レンカはまるで波間を漂っている気分を味わう。
そのまま、膝を割られ、ズボンを下着ごと脱がされる。

「ユリシャ?」

自分の上にいる美しい男を数度目を瞬かせて認識してから、レンカは自分がほとんど裸なのに気づいてユリシャの頭を鷲掴みにした。

「いや、いや、ああああ」

レンカのものを口に含んでそのまま舌を動かして愛撫する。びくんとレンカの足がシーツを蹴った。そのまま口に含まれたまま、先端を吸い上げるように動かされ、舌が絡みつく。口に含めない部分は指で扱った。

「いやあああああ」

ユリシャの口の中に、白くない透明な蜜が吐き出された。それはサラリとしていて、ただの水のようでもあった。

「ふむ。味がしないな。医師の診断のXXYというのは本当だったか」

レンカの染色体はXXY。精子の数が極端に少なく、射精はできるが、体つきなども男性らしくならない、染色体がもたらす異常。
クラインフェルター症候群。それがレンカの生まれつきの染色体異常につけられた名前。

「やあん」

甲高い、腰にくるレンカの声に、ユリシャは衣服を脱ぎ捨てた。ぼうっと、視線が定まらないレンカは突然もたらされた快感に、シーツをぐっと握り締めて耐えた。

「ふあっ」

また舌が絡み合う。レンカは、自分がどんな状況にあるのかまだ分かっていない。

「レンカ。最後までいいか?」

「勝手にしろよー」

もう半ば自暴自棄。もう、どうでもいい。

「では、勝手にする」

「んっ」

レンカの誰も許したことのない蕾に、潤滑液に濡れたユリシャの指が浸入する。

「く、ああああ」

「レンカ、もう少し力をぬけ」

「無理、言うなっ」

二本まで指を増やされ、根元まで突き入れられた。

「あ、あ、うああっ」

シーツを掴むしか、レンカに選択肢はなかった。

指でぐちゃぐちゃと内部をかき回されて、レンカは眩暈を覚えた。痛みよりも、頭がくらくらする。

「もういいか?」

「え―――?」

レンカは、それが何を意味しているのか分からなかった。指よりも圧倒的な質量をもつユリシャが、蕾に自身を宛がい、ゆっくりとレンカを引き裂いた。

「あ、あ、うああああ」

奥まで引き裂かれて、レンカは生理的に涙を零していた。

「いやぁっ」

「直になれる」

「あ、あ、うあああ」

ガクガクと揺さぶられて、レンカはシーツに爪を立てた。

「や、やあああ、あ、うああ」

何度も奥まで入れられては、内臓を直接かき回されるような衝撃が襲ってくる。
グチグチという音と一緒に、次はグチャリ、グチュっと水音が響く。

レンカは唇を舐めた。

「――ユリシャのアホー!」

ユリシャが薄く笑う。

「あ、あ!」

そのまま激しく揺さぶられて、レンカの意識はぐちゃぐちゃになっていく。体もぐちゃぐちゃだ。

「あー・・・・」

抱き寄せされて、レンカが上になった。

「や、深い・・・」

「奥までくわこんでいるぞ?」

「ユリシャぁ・・・」

「レンカ」

絡み合うキスをして、離れて、二人は終わりに向けて、ユリシャが下からレンカを突き上げた。

「あ、あーー!!」

前をいじられパタパタと透明な精液を零して、レンカは果てた。そして、ユリシャもレンカの体の奥で。

そのまま、レンカはバスルームにユリシャの手によって連れ込まれた。

「や、もういいだろ!」

「まだ1回だ。私は満足していない」

「ああう!!」

背後から挿入されて、レンカは長い白い髪を乱す。宙に舞う髪。オレンジのメッシュの部分だけが鮮明に色として残る。

ズチュ、ズズズズ、ズククク、ズプン!

「うあああ、あ、は、ああ」

顎から滴る唾液。もう、理性が吹き飛んでしまいそうだ。喉を鳴らして、レンカはユリシャの欲望を飲み込み、締め付ける。

「ああう」

口が自然と開いて喘ぐことしたできない。妖艶に舌が蠢く。

「は、あうん」

ポタポタと顎から滴る唾液がまるでレンカの欲望そのもののようだ。

ズチュっと奥まで入れられて、揺さぶられて仰け反るレンカ。足がびくりと痙攣して、体全体が震えた。

「あ、あ!」

オーガズムの波に襲われて、真っ白になるレンカをさらにユリシャは攻めた。レンカのものを刺激して、先端にグリグリと力を加える。

「や、っは・・・・・・・」

ユリシャは小さく笑うと、低級な魔物を呼び出した。スライムのようなそれは、レンカのものを包み、しごいて、そして尿道の穴に入り込んだ。

「ひーっ!」

レンカが仰け反る。レンカの蕾の中にも進入する。ぐちぐちと形をかえて、奥の奥まで侵入すると硬くなって柔らかな肉の壁をこする。

「な、うあーーー!!」

涙がたくさん零れた。こんな快感、気が狂う。

レンカの立ち上がったもの自身に入り込んだスライムは強弱をつけて出入りする。細い、本来なら何も入らない狭さをいったりきたりして、直接前立腺を刺激される。レンカの蕾に入ったスライムも、レンカの肉を掻き分けて、前立腺を刺激する場所ばかり擦りあげる。

「あああ!あ、やー、ユリシャ、許してええええ」

「一緒にいこうか」

「あ、あ、うあああ、いああ」

ユリシャはレンカの中に精を溢れんばかりに注いだ。いろんな薬を服用して、抱いた女が身篭るようにしているため精液の量が異常に多い。
タプンと、レンカの肉の中から引き抜くと同時に白い精液が溢れ出す。
スライムはしつこむレンカをせめていた。胸の先端をこすり、口の中に浸入して舌を嬲る。

「あ、あ!おかし、く、なる」

ユリシャは戻れとスライムに命じる。レンカの中からスライムと透明な精液がまじったものが数滴零れ落ちる。

「あ!」

スライムは、ユリシャの言葉と一緒に消滅した。後に残されたのは、ぐったりとして気絶したレンカだけだった。



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