「夏休み」D







R18
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あきらの手を引いて、人気のない草むらをすすんで、そのまま寂れた公園にくると、樫の木のもとにきた。
あきらは真っ赤になって、もう今にも涙を零しそうだった。
「や・・・恥ずかしい・・・・俺だけ、こんな・・・・」
樫の木にあきらを押し付ける。
「夜流!?」
あきらの浴衣を膝でわって、ぐりっと膝でゆるりと立ち上がりかけているあきらに刺激を与えた。
「ああ、だめぇっ」
「どうして?」
意地悪そうに、夜流が、あきらの首筋を吸い上げて、問いかける。
「こんな、外で・・・じゃ、人、きちゃ・・・んう、やぁっ」
また、膝で刺激を与える。
ポロポロと、あきらは涙を零した。

「夜流・・・・・」
「あきら、かわいい」
背中に食い込んでくる爪の痛みさえ、甘くて甘くて。
浴衣の前だけ寛げて、あきらのボクサーパンツを少しだけずらして、直接あきら自身を握りこむと、そのまま強弱を与えて刺激を与える。
「くうん・・・・ああっ」
あきらの喘ぎ声が艶めかしい。
先端に爪をたてでグリグリといじると、あきらは夜流の肩に噛み付いた。
「いちゃ・・・う、ああ、だめえええ」
「いいから、いって、あきら」
「うう・・・うあっ」
ビクンと、あきらの体が痙攣する。
それから、夜流の手に透明なあきらの精が吐き出された。
はぁはぁと、荒く呼吸を繰り返すあきらを、抱き締める。あきらは、夜流の手を、腰のポーチに導く。
「んっ・・・・、夜流っ!」
「あきら?」
「中に、あるから・・・・夜流が、ほしいのっ。夜流が、ほしいっ」
熱に浮かされたように呟くあきらを怪訝に思いながら、ポーチのチャックをあけると、そこからSEX用の潤滑油の入った小さなボトルがあった。
「あきら?」
「ん・・・・通販で、買った・・・・・・」
「あきら、無理しなくていいから」
あきらの精を舐め取って綺麗にしてから、乱れたあきらの髪をなでる。

「やっ・・・・だめ?俺、夜流が欲しい・・・・」
あきらからのディープキスと懇願に、夜流は自分の中の欲望が爆発するのを感じていた。
「ほしいのっ、夜流っ」
「知らないぞ、どうなっても」
「いいからっ・・・・」
ボトルをあけて、潤滑液を、夜流は自分のものにぬりこむ。
それから、あきらの蕾に、潤滑液にまみれた指を突き入れた。
「んあっ・・・・あ、あっ」
前に、ネットで調べた男同士のSEXの仕方と、男が感じる後ろの場所というのに、指をあててグリグリと刺激を与えると、あきらの背が弓反りにしなった。
「あっ、あう、あああっ!」
ビクン、ビクン。
痙攣するあきらの体。
「感じる?」
「やあっ・・・・だめぇっ」
「ほしいっていったの、あきらだよ?」
指を増やして、ぐちゃぐちゃに動かして、内部で指を折り曲げる。
「んあーー、あっ、あっ・・・・」
「あきら、力、ぬいて。はじめてだから、加減できない」
「んうっ・・・・」
あきらは、息をすいこんで、それから夜流の唇を自分で貪ってから、はぁっと、大きな甘い息を吐いた。
「きてっ・・・・あきらの、中にっ」

もう、めちゃくちゃだ。
妖艶すぎるあきらの喘ぎ声に煽られるまま。

夜流は、あきらのボクサーパンツを脱がすと、浴衣を大きくくつろげさせて、あきらの右足を肩に担ぐと、そのまま突き入れた。
「ああっ」
立ったままなんて、あきらに負担がいきすぎるって分かってたけど、もう止まらない。
先月にあきらを抱いて互いにいってから、あきらにそういった意味で触れていない。
あきらを妄想して自慰ですませていた。もう、限界だ。

誘ってきたのは、あきらから。
信じられない。

「ん・・・きつ・・・」
内部はすごくせまくて、熱くて眩暈がした。
「夜流ぅ・・・・」
あきらの体を考えて、ひきぬこうとするが、あきらがしがみついてきた。
「あきらの、全部、あげる・・・・」
あきらは、自分の指を口にいれる。桜色の唇から、淫らに舌がちろりと見えて、夜流もとまらなくなった。
妖艶すぎる。同じ性別をもっているというのが、信じられない。

頭のどこかで、あきらの父の明人の手紙に、あきらは淫乱だとかいてあったことを思い出す。

夜流は、あきらの額にちゅっと音をたててキスした。
「力、抜いて・・・・」
「んう・・・・ヨルゥ・・・・」
ボロボロと、あきらはアーモンド型の大きな茶色の目から、涙をたくさん零した。


 




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