「夏休み」E







R18
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もう一度、あきらの右足を肩に抱えなおす。
あきらは体が柔らかい。
そのまま、樫の木に押し付けて、あきらを立ったまま犯す。
「あっ、あっ、あっ・・・熱いの、ヨル!」
熱の楔を打ち込まれて、あきらは涙をまた零した。
「んっ・・・・あきら、大丈夫?」
「あっ、だめぇ、あきらだめぇ、おかしく、なるっ」
あきらは舌が回らないようで、ただぎゅっと夜流に抱きついてきた。
何度か揺さぶり、そのまま突き上げて、また揺さぶる。
「んあっ」
ひくん。
あきらが、仰け反る。
体勢をかえて、夜流は後ろからあきらを犯した。
「あっ、うあっ!!」
あきらの喘ぐ声が、すぐ近くで聞こえる。

一度抜いて、また突き入れると。
あきらは、自然と夜流をしめつける。

「く・・・いきそ・・・・外で、出すから」
「だめっ・・・・あきらの中で、いって。お願いっ・・・あきらの奥で、いって!」
「あき、らっ」
あきらが感じるであろう場所を突き上げると、あきらは大きく喘いだ。
「ああっ、やーーーっ」
そのまま、あきらの前もいじって、あきらをいかせる。
まだ、後ろだけでいけるようなそんなにSEXをしまくっているわけじゃない。
潤滑液のせいで痛みがないだけで。
先にいったあきらのあとを追うように、熱いあきらの中の収縮に誘われる。
ぐちぐちと粘液どうしがぶつかる音がいやらしい。

夜流は、あきらの最奥まで犯しぬくと、そこで自分の欲望を思うがまま、あきらの中に注ぎ込んだ。

「あう・・・・あっ・・・・はっ、んっ」
ズルリと内部から引き抜くと、あきらはくたりとその場にくず折れた。

夜流は、持ってきていたハンカチを公園の中にあった水のみ場でひたすと、それであきらを清めた。
あきらは、気絶していた。

自分もなんとかあとを拭い去って、衣服を整えたあと、着崩れたあきらの浴衣をなおしてやる。

カラン。

あきらの髪から、綺麗なかんざしがおちる。
まとめてられてあげられていたあきらの髪をおろす。ストレートの茶色の髪に、夜流は何度も口付けた。

それから、携帯で哲に電話をいれる。
「おー、どうしたよ、夜流」
「やっちまった」
「へ?」
「あきら、犯した」
「ちょ、まじ!?」
「まじで。もう俺最悪だな・・・・・」
「無理やりとかいうなよ!?」
「んー。半分そうかも」
「ちょ、まじそれ最悪、あきらがかわいそうじゃん!」
「あきら、気絶しちまった・・・ごめん、タクシーよんでくんない。場所は・・・」
寂れた公園の場所を告げる。10分ほどしてタクシーがやってきた。
あきらを抱きかかえて、タクシーに乗り込み、夜流は自宅に帰宅する。
そのまま、あきらを自分の寝室のベッドに寝かせる。

まだ信じられない。
あきらと、最後までSEXしてしまったなんて。

「ん・・・・・」
うっすらと、あきらが目をあけた。
「あきら。大丈夫?」
「大丈夫・・・・」
「無理させてごめん」
「俺のほうこそ、ごめん・・・・」
「なんであやまるの?悪いのは俺だよ」
「だって・・・・あきら・・・。愛してる。好きだよ」
「ん・・・・俺も・・・」
「水のむ?」
「うん・・・あ、シャワーかりていい?気持ち悪い・・・」
「あ、今用意する」
夜流は、慌ててあきらの上からどいた。

「あっ」
びくん。
あきらの動きがとまり、夜流にしがみつく。
「どうした?」
艶めかし声に、夜流は眩暈がしそうだった。
「んくっ・・・あっ」
「あきら?」
「中、から・・・・出てきた・・・太もも伝って・・・・」
ポタポタと、あきらの中に注ぎ込んだ夜流の情欲が、夜流のベッドのシーツを汚した。
「どしよ・・・ベッド、よごしちゃ・・・・んう!?」
夜流は、あきらを押し倒してディープキスをした。
「あっ、今日はもうだめだからっ」
「分かってる・・・・なんでかこんな時に、親父もお袋も外泊してるんだよな。一緒にシャワー、浴びよ?中の、ださなきゃ・・・・」
「うん・・・・」
バスタブに湯を張った。あきらの中に注いだものを指でかきだしたときは、あきらの艶めいた声に夜流はかなりやばい状態になったけど、なんとか脱した。
そして、二人でシャワーを浴びて、バシャバシャとふざけあいながら、一緒にお風呂に入った。
あきらを後ろから抱きかかえて、夜流はあきらのうなじにキスマークを残す。

「夏の思い出・・・・もう、わすれない。俺、ロストバージン、した」
「同じく・・・・忘れられない。あきら、愛してる」
パシャンと湯が音をたてる。二人は、舌を絡ませあう。

あきらにバージンなんて、あきらの父親のせいでないけど。夜流とあきらにとっては、あきらはロストバージンしたことになる夏だった。

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