月の涙








「・・・・・・・・・・・」
動かなくなった星嵐からまだ怒張している己を抜き取って、布で清めると、星嵐に口付けてから、星嵐を揺さぶった。
「起きろ、星嵐」
「んん・・・・」

なんだろう、朝かな?
そんな風にまどろみかけていた星嵐を引き裂く、熱。
少女の部分に、また真那が突き上げてくる。

「あーーーー!!」
びくんと、全身が痙攣した。
「ひっ!!」

背筋がしなり、オーガズムの波に飲み込まれる。意識を取り戻したばかりの星嵐を攻め立てる真那。
平らな胸を弄り、先端を弄り噛み付き。

「もう、やめてぇっ」
「なぜだ。子を孕むまでこの行為は続くぞ」
「いやああああ!!」
思考がかき混ぜられる。
どうして、こんな風に扱われるのか。輿入れしたはずの寵姫だ。星嵐はまだ15歳であった。閨のことも、甘く考えていた。
ただ、交わって終わるだけ。それだけですむと思っていた。
こんなに何度も体を求められるなんて、そんなこと想像もしなかった。
何度も真那は執拗に星嵐を求め、自分のものにして支配して、最後に白い体液を注いでいく。

「もういやぁっ!冠羅に返して!!!」
涙を零して叫ぶ星嵐をなだめるように、優しく抱きしめてから、真那は口づける。
「いいのか?冠羅にお前が戻る時は、冠羅が滅びるときだぞ」
「それもいやぁっ」
ひっくひっくと泣きじゃくる星嵐の頭をなでて、真那は囁く。
「子供を生んで俺の妃になれ。愛しているよ、星嵐」

真那が下になり、軽い体重の星嵐が上になった。

「ん・・・・くっ」

どくどくと脈打つ、この国の王の男の証で、花弁を擦られる。

「いやっ」
「濡れているだろう、こんなに。こんな激しい行為にお前の体は喜んでいる」
「喜んでなんて・・・・ああ、うああーーー!!」

ずくんと、腰をひっぱられて奥まで飲み込む。真那王のそれは太く立派で、本当にこのまま身が引き裂かれてしまいそうな感触を覚える。
快感を感じる女の箇所ばかりを刷り上げられる。しまいには、手で陰茎まで扱われて、もう何がなんだかわけがわからない白い波に、頭が支配される。
「あっあっ・・・・・」

舌を無意識に出した星嵐の扇情的な姿に、真那は星嵐の両腕をひっぱって、無理矢理深い口付けを繰り返す。
パサリと長い水色の髪が真那の顔を覆う。それをかき上げて、口付けを繰り返して舌を絡めあってからひきぬくと、銀の糸があとに続いた。

「ううん、あ、あ・・・・もう・・・・こわれっ・・・る」
「壊れたら俺がまた作り直してやる」
「ああっ、そこ、だめぇ!!」

びくんとしなる肢体を抱きとめて、星嵐の弱い箇所ばかりを攻めあげていくと、射精感が高まり、締め付けてくる柔らかな肉を犯しながら、体勢を変えて星嵐の細い足を肩に担いで中を抉り、さらに何度も星嵐を揺さぶって、やっと真那は満足した。

「ああ・・・酷い・・・・」

とろとろと、蕾からも花弁からも、真那が吐精した白い体液が太ももを伝ってシーツに滑り落ちていく。

「俺の子種だ。孕め」

花弁から零れ落ちる白い体液を指ですくって、中に戻そうとする真那に、星嵐は涙をまた流した。
愛も何もないセックス。ただ子供を孕ませるだけの行為。

子供なんてできるはずないのに。また、こんな行為を夜になれば受け入れなければならないのだろうか。
快感はないわけではない。真那の夜の腕は確かで、女をいけるように、潮を吹くまで攻めることだってできる。でも、それは星嵐にとって苦痛でしかない。蜜を零すようになった秘所。変えられてしまった、汚されてしまった体。

体中から、真那という獣の匂いがした。

「・・・・・せめて、・・・・・・して。嘘でいいから」

零れ落ちる涙を吸い取って、真那は力なくグッタリと横たわる星嵐の言葉通りに、耳に甘く囁いた。


「愛している、星嵐」


それが嘘だと分かっていても。
愛されているのだと、錯覚したかった。そうじゃないと、気が狂いそうだ、こんなこと。

嘘でもいいから、愛して・・・・・。


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