啼く小鳥







「あ、あーーー!!」
びくんと、藍零の細い肢体がひきつるように小刻みに震えた。
「あ、あ、ああああ!!!」

藍零は顎から唾液を滴らせて、やはり身を捩ろうとする。

「藍零、私を受け入れてくれ」

「いやあああ、やだあああ!!!」
泣き叫ぶ藍零に悪いとは思ったが、未だに藍零は那伊のことを、自分を襲った男と錯覚しているようで、殿下と口にしたものの、激しく拒絶して暴れようとする。
仕方なく、那伊は一度引き抜くと、腰の帯で藍零の両手を縛ると、それを寝台の柵に括りつけて固定した。
なんとも暴力的だとは思いつつも、これ以外に思いつかない。
優しく愛撫しようにも暴れるだけで、藍零は泣き叫ぶ。

「藍零!」
「うあん!!」
ずくんと奥まで突き入れて揺り動かすと、藍零は苦しそうに眉根を寄せる。美しすぎる美貌は涙と涎でぐちゃぐちゃになっているが、それでもまだ美しいと思えるほどの容姿であった。
「あ、あっ!!いやああ、あああ!!」
「動くぞ、藍零」

了解もとらないまま、お互いの体液があわ立つほどに激しい挿入を繰り返す。
「あ、あ、くあっ!」
ビクンと藍零の全身がしなる。
その場所を何度も抉ると、藍零は虚空を見上げてから、目を閉じた。
「だめぇ、いっちゃう!!」
「いってしまえ、藍零。何度でもいかしてやる」
「あ、うあああああ!!!きゃあああああああ!!!」

びくんびくんと何度か体を痙攣させて、藍零は絶頂に達した。

「動くぞ、いいか」
「あああ、らめぇ!」
呂律が回っていないが、意味不明な言葉を出すのはなくなった。藍零も、きちんと那伊のことを認識しているようであった。

「あ、あ、いやああ、だめええ、ゆすらないで!こすらないでえええ!!」
「ここがいいのか。そうだな?」
だめといわれる箇所ばかりをすりあげてやる。何度も肉の凶器で抉り、角度を変えて挿入し、出し入れを繰り返していると、ぐちゅぐちゅと水音が那伊の耳にも藍零の耳にも届いた。

「うあん、あ、あ!やらあああぁぁ!」

ぽたぽたと蜜を零す藍零の陰茎を指で扱ってやる。
「うあああ、あああ、なんで、なんでええええ!!??」
藍零は、また絶頂に達した。今度は少女の部分と少年の部分同時だ。頭がスパークするような衝撃に、藍零は飲み込みきれない唾液を滴らせた。

それをペロリと那伊はなめとって、藍零に深い口付けをする。

「ううん!あ、殿下っ。殿下!」
すすり泣くような藍零の声に、那伊は戒めていた藍零の手を解放してやった。
すると藍零は、両手を那伊の背中に回して、しがみ付いてくる。腰を挟んでくる足の動きに、藍零が天性の娼婦のように見えた。

「あ、あ、ぐちゃぐちゃになるよお。藍零がグチャグチャに・・・・あ、あああ!!」
「壊れるなら、私の手で壊れろ!またお前を一から作ってやるから」
「うあああ、あーあーあー、ああっ」
激しい行為を、藍零は当たり前のように足を開いて受け入れる。



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